こんにちは。仙台在住の料理家sato aiです。作り置きや、常備菜を活用して、毎日の夜ごはん作りに役立てている働くママも多いことと思います。今回はとても簡単な調理作業で、アレンジ自在に料理できる常備菜としてゆでおき常備菜をご紹介します。
ゆでおいた食材に少し手を加えるだけで料理が完成するので、時短で夜ごはんを作りたいときだけでなく、お弁当の隙間に入れたり、あと1品欲しい時などに重宝するので是非ご活用ください。

ゆでおきの食材選びとゆで方と保存のコツ

野菜に限らず、卵や魚介類、肉などもゆでおきをして保存することが可能です。ゆであがった状態で水分がそれ以上でないものを選ぶと、状態が変わらずに保存できるのでオススメです。

ゆでおき常備菜として保存したい時は、茹ですぎに注意しましょう。保存に水分は大敵なので、柔らかくしすぎてしまうと保存が効きにくくなってしまいます。

ブロッコリーや、かぼちゃ、いも類などは水で冷やさずにザルで湯切りしてそのまま冷やしましょう。ほうれん草などの葉物は、水で冷やして良く絞った状態で保存します。

保存容器に入れて冷蔵庫で保存する際には、しっかり冷めた状態のものを保存することもポイントです。水分が出てきそうなものは、クッキングシートを敷いたところに保存しても良いです。

『ブロッコリーのゆでおき』でガーリック炒め

ブロッコリーやカリフラワーは、一度に茹でて保存し小分けに使うのが時短にもなりオススメです。メイン料理の付け合わせや、サラダのトッピングなどにも活用できます。

【材料】(4人分)
ブロッコリー 1房
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1
干しエビ 大さじ1
ミニトマト 3個
塩胡椒 少々

【ゆでおき】
ブロッコリーは、食べやすいサイズに房に分け、沸騰した湯の中に入れて茹でる。軸の部分を触ってみて、ちょうど良い硬さになったらザルで湯切りをする。しっかり冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

【作り方】
1.にんにくをみじん切りにして、フライパンにオリーブオイルとともに入れて加熱する。

2.にんにくの香りがしてきたら、茹でておいたブロッコリー、4つ割りにしたミニトマト、干しエビを入れて全体を混ぜる。

3.塩胡椒で味を整えて完成。
※トマトは炒めすぎると水分が出てきてしまうので、サッと和える程度にしましょう。

『かぼちゃのゆでおき』で、かぼちゃサラダ

茹でるのに時間のかかるかぼちゃやいも類は、ゆでおき常備菜にすることで時短になるのでオススメです。

潰してコロッケにしたり、再度炒めてジャーマンポテト風にしたり、お味噌汁の具に入れたりと、さまざまな料理に使えます。

【材料】(4人分)
かぼちゃ 1/4個
きゅうり 1/2本
ベビーチーズ 1個
塩胡椒 少々
マヨネーズ 小さじ1
白炒りごま 小さじ1

【ゆでおき】
かぼちゃは種を取り除き、一口大のサイズに切る。沸騰した湯の中に入れて串が刺さるまで茹でる。ザルにあけて湯切りし、そのまま冷ます。しっかり冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保管する。

【作り方】
1. きゅうりは薄切りにして塩胡椒で下味をつける。チーズは小角に切る。

2.塩胡椒・白炒りごま・マヨネーズをとかぼちゃをあわせて、潰しながら混ぜる。

3.(2)の具を入れて、よく混ぜ完成。

『ほうれん草のゆでおき』で、胡麻和え

青菜類は、たっぷりの湯で茹でるのがオススメですが、使用する度に茹でるのは少し手間がかかります。ゆでおきをしておくことで、彩りで使用したい時、そのまま食べたい時などさまざまな利用シーンで活用できます。

【材料】(4人分)
ほうれん草 1袋
A 黒すりごま 大さじ1
A 砂糖 大さじ1/2
A 醤油 小さじ1

【ゆでおき】
ほうれん草は根元の部分をよく洗い、たっぷり沸かした湯の中に入れて茹でる。茹で上がったら流水でしっかりと冷やして水分を絞る。食べやすい長さに切り、再び水分を絞ったら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

【作り方】
1.ボウルにほうれん草をバラバラにしてほぐすように入れて、Aの食材で和えて味を整える。

2.器に盛り付けて完成。

『もち麦のゆでおき』で、もち麦入り卵スープ

プチプチの食感が良い健康食材のもち麦ですが、ゆで時間がかかるので、一度にゆでおきしておくことで、手軽に利用できます。スープだけでなく、サラダの具や、炒め物、卵焼きの具などに使用できます。

【材料】(4人分)
もち麦 20g
しめじ 1袋
塩蔵わかめ 30g
卵 1個
A 鶏がらスープ 800cc
A 塩 少々
A ごま油 小さじ1

【ゆでおき】
もち麦は、15分ほどゆでて柔らかくする。湯切りをして、ザルの中で冷ましたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。

【作り方】
1. 鍋にAの食材を入れて房に分けたしめじを入れて煮る。

2.沸騰させたところに、溶き卵を回し入れる。水で洗った塩蔵ワカメを細かく刻んで入れる。もち麦を入れて温めたら完成。

常備菜を作るスケジュールは

しっかり調理作業を行う通常の常備菜は、どうしても時間がかかってしまうので週末に一度に作り置きしている方も多いと思います。

しかし、今回ご紹介したゆでおきは、茹でるだけで終わってしまうので、2~3種類を常に冷蔵庫にストックしておくイメージで、“なくなったらまた次のものを茹でる”というスケジュールがオススメです。

また、一度にたくさん茹でた場合は、冷凍して保存することもできます。冷蔵保存の場合は3〜5日、冷凍保存の場合は1ヶ月を目安に使用しましょう。

ゆでおき常備菜の活用法

ゆでおき常備菜は、そのまま食べられるので、お弁当の隙間食材としてもオススメです。
彩が欲しい時などに入れることで、お弁当の仕上がりが変わってきますよ。

お弁当だけでなく、ハンバーグやシチューなどの付け合わせとして利用しても良いです。お皿の彩りが良くなることで、完成度が上がります。便利で時短になるオススメのゆでおき常備菜を、是非ご活用ください。