Delice Kitchen“デリーチェ キッチン”を主宰している料理家の山本由里子です。年々暑さが増す日本の夏、暑さと共に生活するうえでスタミナ食とあっさりした料理に助けられる方も多いはずです。長く続く残暑を乗り切るなす料理を2つご提案します。

市販のタレとレンジの力を借りて夏を乗りきるスタミナ飯！

レンジだけで作るお料理です。手軽なだけでなく火を使わないので、暑い時期も重宝いただけます。さらに市販のタレに頼りとにかく手軽に美味しく作ります。そうめんにのせても、ご飯のお供に頂いても、箸が止まらない我が家の定番おかずです。

【材料】（3～4人前）
合挽肉　150g
なす　3本
塩　小さじ1/2程度
水　適量
ピーマン　5個
にんにく　1片
市販の焼肉のタレ　大さじ3
酒　大さじ1
しょうゆ　小さじ1

【作り方】

  1. なすはひとくち大に切り塩と水が入った袋に入れて数分浸し、しっかりと水を切る。ピーマンはヘタと種を取り除きひとくち大に切る。にんにくはすりおろす。
  2. 耐熱容器にピーマンを除くすべての材料入れふんわりとラップをし、3分間電子レンジ加熱（600W）する。
  3. 一度取り出しよくかき混ぜ、ピーマンを入れふんわりとラップをし、3分間電子レンジ加熱（600W）する。

お酢のちからで疲労回復！残暑を乗りきるなすのおかず

もう一品は、甘酢レシピです。お酢料理は抜けない疲れが一気に取れますよね。今回はなすを使いましたが、多めにタレを作っていただくとさまざまな料理にご活用いただけます。

【材料】（2～3人前）
なす　2本
塩　小さじ1/2程度
水　適量
サラダ油　適量

＜合わせ酢＞
酢　大さじ2
砂糖　大さじ1
しょうゆ　大さじ1
水　大さじ1

しそ・ごま・ごま油　適量

【作り方】

  1. なすはひとくち大に切り塩と水が入った袋に入れて数分浸し、しっかりと水を切る。しそは千切りにする。
  2. ＜合わせ酢＞をすべて混ぜ合わせる。
  3. フライパンに底から0.5cmほどのサラダ油を熱し、なすを並べとろんとするまで揚げる。
  4. 油をよく切り、熱いうちに（2）と合わせる。
  5. お好みでしそ・ごま・ごまあぶらをのせる。

カサ増し食材としてなすを楽しむ

カサ増し食材はアイディア次第でたくさんありますが、美味しくそして下処理にさほど手間がかからない食材がなすです。特に水に長時間戻す作業などがないので、思い立った時にすぐに使える万能食材です。

メインディッシュとしてもサイドメニューとしても使えるなす、簡単に扱え美味しく作れる旬のなすを手軽にお楽しみいただけたら幸いです。

なすにひと手間加えることで家族がよろこぶ晩ごはんに早変わり！

時短・簡単はもちろん手放せませんが、そこにもうひと手間加えることでぐんと料理が美味しくなります。今回取り上げたなすもそのひとつです。

水に数分漬けることで変色を防止し、アクをとり独特の渋みを取る効果はよく知られています。レシピに記載したように塩水に浸すことで脱水をし、揚げた時の油の吸収を抑えてくれる効果もあります。油っぽさから胃もたれすることなく、健康にも良い調理術ですので是非この機会の取り入れてみてください。