中華やエスニックの炒め物に使われる空芯菜。あまり聞き馴染みがない方も多いかもしれませんが、暑い季節が旬の緑黄色野菜で火通りが早く時短調理におすすめの食材です。そこで今回は野菜不足になりがちな今の時期におすすめの、空芯菜を使った時短レシピを2品ご紹介します。目新しい食材も食卓に取り入れてみてはどうでしょうか。

空芯菜と豚肉の中華炒め

【材料】(2~3人分)
空芯菜 1袋
豚細切れ肉 100g
にんにく 1かけ

<下味>
酒 大さじ1
塩コショウ 少々
片栗粉 小さじ2

<調味料>
中華スープの素 小さじ1/2
酒 大さじ1
塩コショウ 少々

【作り方】
1.空芯菜は洗って葉と茎に分けてそれぞれ5cm幅に切る。にんにくは薄切りする。
2.豚細切れ肉は下味をつけておく。
3.フライパンにゴマ油とにんにくを入れて火にかけ、香りがたってきた(2)を入れて炒める。
4.空芯菜の茎の部分を入れて炒める。

5.空芯菜の葉先を入れて手早く炒め、調味料を回しかける。

6.器に盛り付ける。

空芯菜とツナの和え物

【材料】(4人分)
空芯菜 1袋
ツナ缶 1個

<調味料>
白だし 大さじ2
砂糖 大さじ1
白ゴマ 適量

【作り方】
1.空芯菜は洗って葉と茎に分けて5cm幅に切る。

2.鍋に湯を沸かし、茎・葉の順にサッと茹でて冷水に取る。
3.ボウルに調味料を入れてよく混ぜ合わせる。
4.(3)にツナ缶を入れて混ぜてから、水気を絞った(2)を加えて和える。
5.器に盛り付けて白ゴマを振る。

火通りの早い空芯菜は時短料理におすすめ!

空芯菜は、東南アジアが原産の葉物野菜で7月から9月に収穫されます。中華料理やタイ料理などの炒め物によく使われる葉物野菜でシャキシャキとした食感が特徴です。また加熱すると少しぬめりが出ます。

茎の中心部分が空洞になっていることから「空芯菜(くうしんさい)」と呼ばれていますが、ほかにもヨウサイ、エンサイ、アサガオナなどさまざまな呼び名があり、スーパーや道の駅などでも手に入ります。

あまり馴染みのない野菜かもしれませんが、青臭さや苦みなどのクセもなく食べやすい食材です。アクも少ないため、下茹でしたりせずに使える上あっという間に火が通るので、時短料理におすすめな野菜として今回ご紹介させて頂きました。

空芯菜の代表的なメニューといえば、ニンニクと組み合わせた炒め物!シャキシャキした食感とニンニクの風味と香りがクセになるメニューです。

今回は豚細切れ肉もプラスして主菜としても使えるレシピをご紹介していますのでぜひ試してみて下さいね。

空芯菜の使い方

空芯菜は葉先と茎の部分で火通りが異なりますので、下準備の際に分けて切ることがポイントです。茎の根元の方は固いので切り落し、葉がある手前までを5~6cm幅に切ります。

今回は炒め物と和え物の2品をご紹介しましたが、どちらのレシピも一緒に加熱するのではなく、まずは茎を加熱してから葉先を加えるようにしましょう。

また、前述の通り、空芯菜は下茹でしなくてもクセがなく食べられます。炒め物の際には、シャキシャキした食感を楽しむためにも調味料は合わせておき、手早く炒めて火を通し調味料を回しかるようにしましょう。

代表的な料理は炒め物ですが、今回ご紹介した和え物にも使えます。茹でる場合も葉先はとくにサッと火を通す程度で十分です。加熱しすぎには注意しましょう。

また、空芯菜は生のままでも食べられます。大人向けなら、生のままざく切りにしてナンプラーやレモン果汁などが入った市販のエスニックドレッシングをかけると、アジアンテイストを自宅で気軽に楽しめます。

暑い季節は葉物野菜が少なくなりますが、新たな食材も取り入れて野菜をしっかり食べましょう。