泥付きで売られていたり、皮をむくのが大変そうだったり、独特のぬめりが扱いづらそうだったりと、何かと手がかかるイメージの里芋。ついつい敬遠していませんか? 実は他の野菜と同様に水洗いをし、じっくりと茹でれば包丁を使うことなく手品のように皮がむけ、ほくほくになった里芋は様々なお料理にアレンジ可能で便利な食材。
カリウムが豊富で、ぬめりの成分にはコレステロールや血圧を下げる効果が期待できるとされる里芋。時間がない日の助っ人として活用してみませんか?

里芋マッシュの簡単グラタン

ゆでて皮をむいた里芋はマッシュしておくと、とても便利です。ベーコンと合わせてチーズをかければグラタンだってすぐに完成。里芋のマッシュ、ベーコン、チーズを春巻きの皮で巻いて揚げるのもおすすめです。

【材料】(2~3人分)
里芋 200g
ベーコン 3枚
チーズ 適量
塩 適量

【作り方】
1.里芋は洗って泥を落とし、水からゆでて竹串がすっと通る程度のやわらかさにする。
2.ゆで上がったら皮をむき、マッシュする。
3.ベーコンを5mm程度の細切りにし、(2)と合わせる。
4.耐熱容器に(3)を入れて塩を振り、チーズをかけてグリルで焼き色を付ける。

大人から子どもまで大人気!里芋の簡単揚げ出し

水からゆでてやわらかくした里芋は、さまざまなお料理にアレンジすることができます。まず一番のおすすめは、片栗粉をまぶして揚げ焼きし、希釈した麺つゆに浸けて仕上げる揚げ出しです。

ご家庭で食べるのであれば、小さくても大きくてもゆで上がったままの状態に粉をまぶして調理するので十分ですし、おもてなしなどの場合は小さめのお芋を選んだり、粉をまぶす際に少し綺麗に形を整えたりすれば、簡単で立派な一品になりますよ。

【材料】(2~3人分)
里芋 6~7個
片栗粉 適量
サラダ油 適量
麺つゆ
小ねぎ 適量

【作り方】
1.里芋は洗って泥を落とし、水から茹でて竹串がすっと通る程度の柔らかさにする。
2.ゆで上がったら皮をむき、食べやすい大きさにして片栗粉をまぶす。
3.フライパンにサラダ油を1cm程度の深さになるように入れ、(2)を並べて中火にかける。
4. 表面がかりっとしてきつね色になるまで揚げ焼きする。
5. 麺つゆを表示通りに希釈する。
6. (4)を器に盛り、(5)をかけ、小ねぎを散らす。

お弁当にも大活躍!里芋の肉巻き

ゆでた里芋を豚バラ肉で巻いて甘辛く味をつければ、火を通すのも簡単で、ヘルシーで食べごたえのある一品に。お弁当のおかずにもおすすめです。

【材料】(2~3人分)
里芋 8個
豚バラ肉 8枚
片栗粉 適量
砂糖 小さじ2
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
サラダ油 適量

【作り方】
1.里芋は洗って泥を落とし、水からゆでて竹串がすっと通る程度のやわらかさにする。
2.ゆで上がったら皮をむき、食べやすい大きさにする。
3. (2)を豚バラ肉で巻く。巻き終わったら片栗粉をまぶす。
4. フライパンにサラダ油をしいて中火にかけ、(3)をこんがりと焼く。
5. 砂糖・醤油・みりんを加えて調味する。

固くなりにくい里芋白玉

お惣菜のイメージの強い里芋ですが、実はデザートにも活用できるすぐれもの。特に白玉に混ぜ込めば通常よりも固くなりにくくなるうえ、里芋の風味や食感がわかりづらくなるので、そのままでは苦手というお子さんにもおすすめです。

【材料】(3~4人分)
里芋 150g
白玉粉 100~130g
水 大さじ2程度

※白玉粉は100gだと里芋のおいしさを楽しめる程度に仕上がり、130gだと里芋の風味や食感がほぼわからない程度に仕上がります。

【作り方】
1.里芋は洗って泥を落とし、水からゆでて竹串がすっと通る程度のやわらかさにする。
2.ゆで上がったら皮をむき、マッシュする。
3. (2)に白玉粉を加えてこねる。様子をみながら水を加え、耳たぶ程度の柔らかさになるまでなじませる。
4. 鍋に水を入れて沸騰させ、(3)を丸めて茹でる。

まずは洗ってゆでてみよう!お子さんのお手伝いにも

きぬかつぎとして楽しめるのは小ぶりの里芋だけだと思っていませんか。大きな里芋でも、ゆでたてはつるりと簡単に皮をむくことができ、おいしく食べることができますよ。

ゆでたてはホクホクとして一段とおいしく、手でするりと皮をむく作業はお子さんのお手伝いにも向いています。お手伝いをしてもらいながら少しお塩を付けて味見するのにおすすめです。

独特の風味や食感に初めは慣れなくても、皮をむく楽しさと一緒に記憶に残ることで良い印象を持つことが出来たり、少しずつでも回数を重ねて口にすることで、ある日突然おいしく感じられたりするかもしれません。他のお野菜では味わうことのできない独特の味をぜひそのまま楽しんでみてください。

さいごに

いかがでしたか。手のかかるイメージの里芋ですが、ゆでておくだけでとても便利な時短食材に変身します。お夕飯の一品に、お弁当のおかずに、お菓子にも、ぜひ活用してみてくださいね。