こんにちは! イギリス在住ライターの平野由香里です。今回は簡単なのに本格的なバターチキンカレーのレシピを紹介します。「カレーっていつも同じ味で飽きてしまう」「ひと味違ったカレーを家で楽しみたい」とお悩みの働くママにおすすめです。
バターのマイルドさがスパイシーさを和らげてくれるので子どもも食べやすいです。スパイスをそろえるのは大変ですが、一度買っておけばいろいろな料理に使えるので、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

本格バターチキンカレーの作り方

それでは早速、バターチキンカレーのレシピを紹介していきます。本格的といっても材料を混ぜて切って煮込むだけなので、手間がかからずとても簡単です。

【材料】(4人分)
★鶏もも肉 2枚
★カレー粉 大さじ2
★ヨーグルト 1カップ
★塩 小さじ1
★ケチャップ 大さじ1

バター 大さじ2
玉ねぎ 大きめ1/2個
セロリ 大きめ1本
にんにく 1房
生姜 2かけ
カルダモン 2粒
クローブ 2粒
トマトピューレ 大さじ1
トマト缶 1個
水 1カップ

☆シナモンパウダー 大さじ2
☆ナツメグ 大さじ1
☆パプリカパウダー 大さじ2
☆ガラムマサラ 大さじ1
☆ミックスカレー粉 大さじ1

【作り方】
1.〈前日に仕込む〉鶏もも肉は一口大に切り、★の材料をよく混ぜて冷蔵庫で一晩寝かせ、タンドリーチキンにしておく。

菜食の私は鶏肉の代わりに大豆ミートを使いました。

バターチキンカレーのおいしさは「タンドリーチキン」にあるので、しっかり味が染み込んで柔らかくなったタンドリーチキンを仕込みましょう。

2.鍋にバターとカルダモン、クローブを入れ弱火で熱する。カルダモンがぷっくりするまでゆっくり熱を入れたら、みじん切りにしたにんにくと生姜を加えてじっくり炒める。

菜食のわたしはバターの代わりにココナッツオイルを使っています。

「バターチキンカレー」というくらいですから、バターは必須です! バターがほんのり茶色に色づくくらいの火加減で調理すると香りが引き立ちますよ。

3.香りが出てきたらみじん切りの玉ねぎとセロリを加え、中火で水分を飛ばす。野菜を炒めている間に別のフライパンに☆のスパイスを入れ、焦げないように弱火で炒って香りを出しておく。

今回は特売をしていたマッシュルームも加えて作りました。

ほかに加えたい野菜がある場合は、このタイミングで加えるとよいでしょう。きのこ類は旨みが出やすくおいしくなるのでおすすめです。ブロッコリーやにんじん、パプリカ、なす、オクラなどでもおいしく作れます。

スパイスだけを炒る。このひと手間で香りがかなり変わります。

お子さんが食べやすいバターチキンカレーを作るには、辛みがあるガラムマサラやミックスカレー粉を控えましょう。パプリカパウダーは見た目と違ってまったく辛くないですし、万能な香辛料なのでイチオシです。

「スパイスをそろえるのが面倒」「買っても使いきれない」という人は次のステップで水分を加えた後に、市販のカレールーを3~5かけ加えてください。この場合は簡単に味が決まりますが、食べ慣れた味になることをご了承の上で。

4.(3)の鍋にトマトピューレとトマト缶、水、タンドリーチキン、炒めた☆のスパイスを加える。

上の画像はトマト、タンドリーチキン、水、スパイスなどをすべて加えた状態です。

今回は大豆ミートを使ったので煮込む鍋に直接加えましたが、鶏肉は火が通りにくいので、別のフライパンで加熱してから加えるとよいでしょう。そうすれば衛生面において安心ですし、すばやく火が通って時短にもなります。

別にゆでておいたレッドキドニービーンズとひよこ豆、ほうれん草も加えてみました。

5.鶏肉に火が通って濃度がつくまで20~30分ほど煮込んだら、バターチキンカレーの完成。

ゴマ入り玄米ごはんと一緒にいただきます。

市販のカレールーには小麦粉が入っているので濃度がつきやすいですが、スパイスだけなら濃度がつきにくくイメージよりもサラッとした仕上がりになります。

小麦粉を使わずに濃度をつけたい場合には、火を通して潰したじゃがいもやかぼちゃを加えるか、ゆでたレンズ豆を加えて長めに煮込むと、簡単に濃度がついておいしいですよ。

たまにはスパイスから本格カレーを作ってみよう

市販のカレールーは本当に万能で、カレーライスだけでなくさまざまな料理にアレンジできます。しかし、味が決まりきってしまうので食卓に代わり映えがなく、飽きてしまう人も多いでしょう。

そんなときには野菜と肉を炒めたところにスパイスを加えて作る、今回のような本格的なバターチキンカレーがおすすめです。スパイスの使い方は難しいように見えますが、それぞれの味を知ってしまえばどんな料理にでも簡単に使えます。

スパイスはお酒のおつまみやデザートにも応用できますし、簡単に本格的な味わいやいつもと雰囲気の違う料理に変身させられる優れものです。今回紹介したバターチキンカレーに挑戦するとともに、ぜひこだわりのスパイスを見つけてみてくださいね。