日差しも強く、汗ばむ季節になってきました。こんな暑い時期はキリッと冷やした白ワインが最高に美味しい季節ともいえます!今回は、初夏にぜひ選んでほしい、さわやかで清涼感あふれる白ワインの楽しみ方を、品種の解説とともにご紹介したいと思います!

青草やハーブのさわやかな香りが持ち味のソーヴィニヨン・ブラン

ワインを造るためのワイン用ブドウは、世界に1,000種以上も存在し、それぞれに個性を持っています。
ワインの個性を決めるベースとなるのが、ブドウ品種。それぞれの品種の個性を知ることは、自分の好みや料理に合わせてワインを選ぶのに役立ち、ワインを楽しむ第一歩となります。

今回ご紹介するのは、白ワインの三大品種のひとつでもある、「ソーヴィニヨン・ブラン」です。ソーヴィニヨン・ブランの特徴は、なんといっても、青草やハーブの植物的な香り。西洋杉や芝生、ピーマンやアスパラガスと例えられることもあり、青々とした香りがすがすがしく、清涼感を感じさせてくれる香りです。

それに加え、レモンやグレープフルーツのような柑橘系果実のさわやかな香り。そして味わいにはしっかりとしたシャキシャキと感じる酸があるため、すっきりと口の中を引きしめてくれ、味わいの後半には心地の良い苦みを与えます。

白ワインの持つ酸味にはリフレッシュ効果や食欲増進、疲労回復など、夏の疲れに吹き飛ばしてくれるさまざまな効果も期待できます。酸味が豊かな白ワインは、温度が下がるほど酸味が際立ってよりさわやかに!

この季節でしたら、冷蔵庫に入れておいた白ワインはそのままグラスに注ぐだけで1~2℃の温度上昇があり、簡単に飲み頃温度!すぐに適温で冷えたワインが楽しめますね。

ソーヴィニヨン・ブランはどこで育つ?

そんな初夏にぴったりなソーヴィニヨン・ブランを生み出す代表的産地はフランス、ロワール地方やボルドー地方、ニュージーランドの南島マールボロなどが挙げられます。この他にもアメリカ、チリ、南アフリカなど世界各地で栽培され、人気を博している品種です。

フランス、ロワール地方には「サンセール」「プイィ・フュメ」という二大有名産地があります。この二つはロワール川を挟んで向かい合う産地で、ミネラル感のある高品質なソーヴィニヨン・ブランが産出されます。

そして国際的評価が高く、ソーヴィニヨン・ブランの「世界基準」ともいわれる、ニュージーランド南島マールボロ。この地で造られるソーヴィニヨン・ブランは香りが鮮烈、グレープフルーツやパッションフルーツなど柑橘系とトロピカルフルーツの香りがグラスに注いだ瞬間からはじけるようにせまってきます。

フランス産のものよりも果実味豊かで、より爽快なハーブの印象がすがすがしく、ぜひ一度香り、そして味わいを楽しんでほしいワインです。

Cloudy bay Sauvignon Blanc 2016/New Zealand Marlborough

ニュージーランド産のワインはスクリューキャップ栓を採用しているため、ソムリエナイフなどの道具を使ってコルクを抜く、といった抜栓作業も必要ありません。

スクリューキャップは、ご家庭でも開けやすく、保存もキャップをしめるだけ、と手軽で家飲みにも◎。
気軽に開け閉めできるので屋外でのバーベキューやピクニックなどに持っていくのもおすすめです!

ソーヴィニヨン・ブランと相性のいい料理は?

ソーヴィニヨン・ブランと共に楽しむなら、どんなお料理が合うのでしょうか。

葉物野菜を使ったサラダや野菜と魚介のマリネ、グリーンアスパラガスのグリルなど、やはりソーヴィニヨン・ブランの最大の特徴である青草やハーブの香りと、植物的な共通点を持たせるとぐっと相性が良くなります。

白ワインには魚介や鶏肉もよく合う食材ですが、香草(ハーブ)焼きにしたり、仕上げにレモンの果汁をきかせたりと、食材だけでなく味付けにソーヴィニヨン・ブランとの共通点となるものをひと手間加えるのもポイントです。

日ごとに暑さを増す、これからの季節にぴったりのソーヴィニヨン・ブラン。ご家庭で、または屋外でのバーベキューやピクニックなどに!キリッと冷やして、ぜひさわやかなひと時を楽しんでみてください。