コンビニのお弁当って手軽で便利ですよね。いろいろな種類があって選ぶのも楽しいし。もしかするとコンビニ弁当がなければ食生活が成り立たないよ~なんて人もいるかもしれません。
そんなコンビニ弁当には普通の弁当のほかに「チルド弁当」があることにお気づきでしょうか。
普通のお弁当とチルド弁当ってなにが違うの? チルド弁当っておいしいの?
そんな疑問に答えるべく、たべぷろ編集部員がコンビニのチルド弁当を解説します!

コンビニの「チルド弁当」はここがすごい!

買った日は21日午前11時半、消費期限は23日午前3時

コンビニの普通の弁当とチルド弁当の違いですが、まず置いてある場所が違います。

チルド弁当の定位置は、低温保存(冷蔵)できる陳列棚。チルド弁当は製造から販売まで一貫して5度程度の温度帯に保たれているんです。

そして、この温度帯で管理することを前提にした弁当の内容になっているため、チルド弁当のパッケージには「必ず温めてお召し上がりください」といった表記がされています。通常の弁当の場合は、そのまま食べるのも温めて食べるのも自由ですが、チルド弁当は「温めて食べる弁当」ともいえるでしょう。

そして「チルド弁当」は、もともと、保存性を良くすることを目的に開発された弁当なのだそうで、実際、その消費期限は普通のコンビニ弁当に比べて1~2日程度長くなっています。

だから冷蔵庫に入れておけば、「今すぐ食べなきゃ!」と焦らなくてもいいし、ある程度のまとめ買いもOK。販売できる期間に余裕があるため、夜中でも多くの種類がそろっていたりするのも客にとってはうれしいところです。

保存料はどうなっているの?

「でもそんなに日持ちするなんて、保存料とかたくさん入ってるのでは?」と心配になる人もいるかも。

ところが、各コンビニのサイトには、オリジナル商品の弁当は保存料を使っていないという記載もあります。

安全・安心へのこだわり セブン・イレブン
安全・安心な原材料の調達 ファミリーマート

また、ローソンのチルド弁当には商品にも保存料などに関する記載があります。

しかもチルド弁当は、冷蔵保存なのでより安心という考え方もできるでしょう。

チルドだから実現できた「おいしい!」がある

チルド弁当には保存性以外にも大きなメリットがあります。

それは製造から店舗での保存まで低い温度帯で行われるため、普通の弁当では扱えなかった材料が使えるということ。冷蔵でないと傷みやすいおかずはいろいろ…例えば卵も半熟のものが入れられます。

こちらはセブンイレブンの「7種野菜の特製ビビンバ」(498円税込)。

「1/2日分の野菜を使用」がアピールポイントで、野菜をこれほどふんだんに使うことができるのもチルド弁当ならでは。

そしてこれ、ご飯が白くないのは、もち麦ごはんだから。麦ごはんは冷たいと食べにくいものですが、温めて食べることが基本のチルド弁当だからこそ、ヘルシーなおいしさが楽しめます。

そして、こちらはファミリーマートの「だしが決め手!ふんわり玉子の親子丼」(450円税込)。

熱々でとろふわの玉子が味わえます。別添の刻み海苔と七味を添えればこんな感じに。

ローソンの「牛すき丼」(498円税込)にも、こんな煮玉子風の半熟卵が使われていますよ。

そして汁だくの丼というのもチルド弁当の魅力のひとつ。

セブン・ファミマ・ローソンのカレーチルド弁当を食べ比べ!

アツアツがおいしい料理…というか、お弁当といえばズバリ「カレー」でしょう!

というわけで、温めて食べることが前提のチルド弁当の食べ比べを「カレー弁当」でやってみました。

【セブンイレブン】THEセブンビーフカレーアンガス種牛肉使用 (450円税込)

セブンイレブンの「THEセブンビーフカレーアンガス種牛肉使用」は上にカレー、下にご飯という2つの容器を重ねた構造。チルド弁当の丼などと同じ容器ですね。なので温めたカレーを一気にご飯にかけて食べるのも、少しずつ一緒に食べるのも思いのまま。

そして特筆すべきは牛肉のおいしさ。そんなに大きな塊じゃないし、たくさん入っているわけでもないのですが、肉のうまみたっぷりで存在感があります。商品名にまで牛の種類を入れているのも納得です。

カレールーはやや辛口で奥行きのある味。ビーフカレーの王道といった感じです。別添の「辛みスパイス」を加えると辛さと香りがぐっと際立ちますよ。

【ファミリーマート】バターチキンカレー(460円税込)

バターチキンカレーなんてインド料理店かカレー専門店でしか食べられないと思っていましたが、これはかなり本格的です。

ひと皿にご飯とカレーが盛り込まれたスタイルで、ご飯には胡麻がかかっているのですが、これがなかなかカレーに合うんですよ。

トマトの風味とバターのコクがたっぷり溶け込んでいて、一口食べて「おぉバターチキンしてる!」と感じるルーの味もですが、鶏モモ肉の味わい深さが秀逸。ファミリーマートのサイトで調べると、「ガラムマサラ等のスパイスと漬け込んで焼き上げた鶏モモ肉」とのこと。なるほどタンドリーチキン風の香ばしさが楽しめます。

【ローソン】トリプルトッピングカレー(530円税込)

とんかつ(切れ目入り、結構デカい)、ウインナー(粗びき風で長い)、ゆで卵(固ゆで半分)という3つのトッピングがのったカレー。

トッピングの雰囲気からお子さま仕様というか、そういうのが好きな人向けのカレーなのかなと思ったのですが、食べてちょっとびっくり。これかなり辛いですよ!

ローソンのサイトに「ルーは具と相性を高めるために、スパイシーに仕上げました」って書いてある通り、このスパイシーなルーがカレーとしての完成度を上げていると実感できます。

ちなみにこのカレー、カロリーも835kcalと圧倒的なので、心して食すべし!

それぞれ個性的で、いずれ劣らぬおいしさのコンビニのチルドカレー。レトルトカレーより簡単で本格的な味が楽しめるのが魅力ですね。

今回は、2018年7月現在の、3つのコンビニで定番となっているチルド弁当を取り上げましたが、各社とも続々ニューフェースが登場しています。

今までのコンビニ弁当のイメージを覆す低カロリー、野菜たっぷり、ヘルシー系の商品もある上、地域限定、期間限定の弁当も多いので要チェック! コンビニチルド弁当の世界、ますます楽しみが広がっていきそうです。