暑さも日に日に増し、食材も傷みやすくなってくる季節です。気温の上昇とともに食中毒の発生も懸念されます。今回はそんな夏場でも、お酢の防腐効果で傷みにくい作り置き料理のアイディアやお弁当のおかずも傷みにくくするアイディアをご紹介します。

お酢の驚くべき防腐効果!身体にも嬉しいお酢のチカラ!

お酢の防腐効果については昔からよく聞く話です。普通のご飯と、酢を混ぜた酢飯の細菌数を調理直後と24時間後で比較したところ、24時間後の細菌数は、普通のご飯に比べて10万分の1に抑えられたという実験も残っています。24時間経った普通のご飯では多くの細菌数が増殖したのに対し、酢飯では微増程度だったそうです。

また、お酢で有名なミツカングループのニュースリリースでは、O157や腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌などの食中毒を引き起こす菌に対する、抗菌効果が確認されているそうで、お酢がこれら食中毒に有効であることがわかっている、と書かれています。

食中毒の心配も大きくなるこの季節、作り置きやお弁当のおかずにもお酢はぴったりです。

手前右もお酢付けの作り置き。お酢やしょうゆなどでいためたれんこん、パプリカをお酢、しょうゆ、みりんなどで炒めて保存していたものを盛り付け

お酢の防腐効果をより高めるポイント

同じくミツカングループのニュースリリースを見ると、大学などとの共同研究の中から、

酸度が高いほど防腐・静菌効果が高いこと、

食塩と併用することでその効果が強まること、

温度が高いほど効果が強まること、

が挙げられています。

お酢を使って安心!抗菌ライフ ミツカングループ企業サイト

身体にも嬉しいお酢のチカラ

お酢の嬉しい効果は、身体にも。例えば、

・カルシウムやマグネシウムなどの吸収の手助け

吸収されにくいカルシウムやマグネシウムもお酢と一緒に摂取して吸収率アップ!

・減塩調理にも

お酢の酸味と旨味で塩分控えめでもおいしくいただけます。

・夏バテ時の疲労回復に

糖分と一緒に摂取すると効率的とか!

他にも・・・毎日の大さじ一杯(約15ml)の食酢で

・肥満気味の方の内臓脂肪の減少

・高めの血圧や血糖値上昇の緩和

などなど・・・!

また、骨つきの肉や殻付きのあさりなどを煮るときにお酢を入れることで、カルシウムが溶け出し、通常煮るときよりもカルシウムを多く摂取できるそうです。

骨つきのスペアリブを黒酢で煮たもの

暑い夏場に!お酢を使った傷みにくい作り置き

お酢でマリネ 漬けおきおかず

冷蔵庫の中に半端に余ってしまった野菜も、お酢、塩、お好みで砂糖などを混ぜて冷蔵庫に入れてマリネをしておけば、添え物やサラダのトッピング、また傷みにくいのでお弁当おかずにもなります。

生の野菜を漬けるよりも、一度加熱をした食材の方が傷みにくくなります。

野菜の南蛮漬け。いろいろな野菜を素揚げなどしてお酢やしょうが、しょうゆ、みりんなどに漬けたもの

お酢で炒めて作り置き

残り食材のストックには、野菜をお酢、しょうゆ、みりんなどで調味して炒め、作り置きをよくします。お好みでしょうがや唐辛子を加えても。

お弁当のおかずやご飯にもお酢を足して安心調理

お弁当おかずもお酢の効果で傷みにくく

お弁当おかずの定番であるハンバーグもお酢を足すと傷みにくくなります。生焼けの状態にして水を添加したものと、お酢を添加したものを24時間後比較したところ、お酢を添加した方は菌の増殖がほとんど検出されなかったそうです・・・!

お米に混ぜて防腐効果アップ!

炊飯時にお酢を混ぜれば傷みにくいご飯に。

目安は米2合に対して酢大さじ1。(酸度約0.1%の場合)

また、作りすぎてしまった炊き込みご飯やピラフなども、お酢を混ぜて酢飯風にしてもおいしくいただけるので、一度に食べきれないときもおすすめです。

たくさん炊いてしまった炊き込みご飯も、お酢を混ぜて酢飯風にしてもさっぱりいただけます。野菜をたっぷり飾ってサラダちらし寿司風に