プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。梅雨時期はジメジメとした蒸し暑さとどんよりとした空模様が続きますが、食卓を爽やかにコーディネートすることで気分も上がります。おすすめは涼しげな演出をしてくれるガラス食器です。今回は、ガラス食器を取り入れて梅雨時期の食卓を爽やかに演出するコーディネートアイデアをご紹介します。

透明感のあるガラス食器で涼感を演出!

ガラスには、“ひんやりとした” “涼しげな” “透明感”といったイメージがあり、清涼感の演出が大切な夏の時期にぴったりの素材です。同じガラス食器でも、クリアなものや青みがかったもの、また厚みのあるぽってりした質感や薄く繊細な素材などさまざまな種類があります。

シーンにもよりますが、繊細な高級ガラス食器よりも、適度に厚みがあって多少の傷が入っても気にならないようなカジュアルなガラス食器のほうが、普段使いしやすくて私は重宝しています。

また、ガラス食器は透明で存在感を強調しないため、料理をよりおいしそうに引き立ててくれますし、異なる素材の陶磁器やカラフルな色彩とも合わせやすいのもおすすめのポイントです。

ガラスの長皿は余白使いが大切!

今回は「梅雨時期のティータイム」をテーマに、ガラス食器を使った爽やかなコーディネート例をご紹介します。

1つ目は、30cmほどの長皿を使用したスイーツプレートです。ガラス食器では定番の少し青みがかっていて裏側に細いラインが入っているものです。

10年ほど前に300円ショップのお店で購入したのですが、厚みがあって頑丈で、いまだ1枚も破損せずに現役のお気に入りのガラス食器です。微妙な青みと細いラインデザインがあることで指紋や傷なども目立たず使いやすくておすすめです。

スイーツは、ホットケーキサンド! 製菓コーナーにある星形のトッピングシュガーをホットケーキの上に並べて粉砂糖を振りかけた、七夕のスイーツにも使えるスタイリングです。

大きめなガラス皿のため、中央にホットケーキだけをのせると余白が大きくなりすぎて寂しい感じになってしまうので、左側にホットケーキ、右側にフルーツを添えてバランスをとると、うまくガラス部分の透明感が出て涼しげなスイーツプレートを作ることができます。

丸いガラス皿はフルーツを散らして華やかに!

次は、28cmの丸いガラス皿を使用したスイーツプレートです。クリアで透明なガラスですが、こちらも適度に厚みがあるので安心して使うことができます。

パウンドケーキを中央にのせ、まわりにビタミンカラーのオレンジ色のみかんとグリーンのキウイを散らして爽やかな印象に盛り付けました。

縁が大きめのガラス皿を使えば、中央にスイーツやフルーツをいろいろとのせても十分に余白がとれて、ガラス素材のもつ涼感を残すことができます。

ガラス食器使いの注意点ですが、ガラスは透明なため下に敷いてある色柄がそのまま器の色として反映されてしまいます。

下の色をあまり反映させたくない場合、例えば写真のようにスイーツを盛り付ける前に白い粉砂糖をサッとふりかけることで、キウイのグリーンやみかんのオレンジ色がきれいに映えます。ぜひ試してみてくださいね。

ワンプレートで楽しむガラス食器使い

最後は、青いラインが入ったガラス皿を使って、ドリンクも一緒にのせたワンプレートです。ホットケーキの上に、フルーツをのせて高さを出し、盛り付けをボリュームアップしてみました。

青と黄色はお互いの色を引き立てあう関係で、ガラス食器の青いラインと黄桃やパイナップルの黄色がより鮮やかに見え、相性の良い組み合わせです。

また、鮮やかな青いラインがあるので器の輪郭がはっきりして写真映えするため、スタイリングでも重宝しています。アイスティーも一緒にのせたワンプレートは、爽やかな色合いで梅雨時期のティータイムの気分があがりますよ。

スタイリッシュで涼しげな演出をしてくれるガラス食器を利用して、梅雨時期の食卓も爽やかに楽しみましょう!