プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。
桜のつぼみも膨らみ、お花見が待ち遠しい季節になりました。お花見といえばお弁当ですが、まだ肌寒い時期の外での食事は少し気がひけてしまう…。そんなときはおうちでお花見気分を楽しむのもひとつです。
ということで今回は小さな重箱を使ってお花見気分を楽しむスタイリングアイデアをご紹介します。

便利な和食器、重箱の魅力

重箱とは、料理を詰めて重ねられる蓋つきの容器です。その歴史は室町時代に遡るほど古く、行楽やハレの日に使われてきた和食器のひとつです。

木製のものや漆器は手入れが大変なイメージがありますが、とても丈夫で長く使うほど艶が出て馴染みます。最近では、合成樹脂製やウレタン塗装など気軽に使用できる商品も沢山あります。

特にこれからのお花見シーズンは3コインズや100円ショップでもプチプラな重箱も出てきますのでぜひチェックしてみてくださいね。

お正月などで使用する一般的なサイズは4~5人用の5~6.5寸(15~20cm)でわりと大きめですが、おすすめは3.5~4寸(10~12cm)のサイズです。

1人分のお料理を盛り付けたり、スイーツを入れたりするのにも使いやすく、お弁当箱とはまた違う少しあらたまった雰囲気も魅力です。

キャンディーやチョコレートを入れてテーブルに出しておいても小さめなので邪魔にならず、蓋つきでラップ不要、さらに重ねて食卓に置いてセッティングできるなど良いことが沢山!

冷めても美味しい!ちらし寿司を盛り付け

今回は、便利な和食器「重箱」を使った盛り付けをご紹介したいと思います。ひとつめは、ちらし寿司!

重箱は基本的にレンジ加熱には不向きなため、冷めても美味しいお料理を入れることがおすすめです。いつもは大皿に盛り付けて取り分けることが多いちらし寿司ですが、一人分ずつ重箱に入れて用意するとおもてなし感がアップしますね。

3段の重箱が2つあれば、6人分のちらし寿司を盛り付けて準備しておくことができますし、蓋をして重ねておけるので食事前のラップだらけになりがちな食卓も美しく整います。

和菓子も重箱に盛り付ければおもてなし感アップ!

小さな重箱のもう一つの使い方は、小皿に盛り付けた和菓子を重ねたスタイリングです。

春のお彼岸で食べるぼた餅をはじめ、草餅や桜餅など普段のおやつに頂くような素朴な和菓子でも、小さなお皿に盛り付けて重箱にセッティングすることでワンランクアップの上品なお茶菓子に!

お茶の時間や食後のスイーツタイムにお出しして、お花見気分でおもてなし感がアップできたら嬉しいですね。

洋菓子にもあう重箱使い

伝統の和食器である重箱ですが、和食だけでなく洋食や洋菓子を盛り付けるのも一案です。

下の画像のように、蓋が閉まるサイズのマドレーヌやパウンドケーキなどの焼き菓子とフルーツをセットにして「スイーツボックス」としてお出しするのもおすすめ!

冷蔵保存しておく必要のない焼き菓子なら、先にセッティングして準備しておけるので便利ですね。
いつものおやつもかしこまった雰囲気で、蓋を開ける楽しみが広がります。

重ねて使える上、蓋があるのでラップなしできれいに食卓にセッティングして準備しておける重箱!

何より中に入っているものを想像してワクワクしながら蓋を開ける楽しみは大きな魅力です。ぜひ重箱使いで楽しいお花見の食卓を楽しんでみてくださいね。