ヤマサ醤油は2月から「鶏がら煮干」といったラーメン風そうめんつゆを発売し市場で手薄なそうめんの消費喚起に注力する。ラーメン風そうめんを提供する実店舗をプロモーションで初めて開く。話題をさらい、ラーメン好きも取り込んで春から拡販する。業務用ではノンアルコール需要に応える「三角(ミカド)クラフトコーラ」を導入。市場回復によって伸ばした前12月期売上げの勢いを、春の新価値提案で増す。

ラーメン風そうめんつゆの「麺屋一杯 鶏がら煮干つゆ 醤油味」、シズルのようにゆで卵、ネギを載せれば見た目もよりラーメンらしい

2月20日から「麺屋一杯 鶏がら煮干つゆ 醤油」=写真、「鯛だしつゆ 塩味」「シビ辛麻辣つゆ」各500mlパックを税抜き427円で発売。ゆでたそうめんにそのままかけるだけでラーメン風のコクのある味わいが楽しめる。つゆにとろみを付け、濃厚なうまみを引き出した。「醤油」は魚介だし、「塩味」はユズ果汁、「シビ辛」は花椒を利かせて後を引く。

めんつゆ市場は冷凍うどんの拡大を受けて、主に小分けパウチでうどんつゆが過当競争。上期のうどん市場は660億円、そうめん430億円と推計されるが、つゆのSKUは20対3とうどんに偏重している(ヤマサ調べ)。家族の昼食が1~2分のゆで時間で簡単にできる、簡便なファミリーユースがそうめんのニーズと判断。かけるだけでできる「麺屋一杯」を開発した。

販促はSNSのインフルエンサーに「ラーメンなのか?そうめんなのか?」と話題にしてもらい、WebでCM、キャンペーンを行う。5月に東京都内でポップアップストアを開いて、実際に調理したラーメン風そうめんを振る舞う。実店舗を想起させる店頭ツールで販売支援。幅広い層に人気のラーメン風を全品、ネックハンガーでも訴えて、春から露出する。

ぜいたく、濃厚メニューが混ぜるだけでできる「饂飩(うどん)気分」、ロングセラーで前期売上げも順調だった「専科」、麺のつけ・かけにも最適な「昆布つゆ」といった既存シリーズも展開。全方位で夏の麺需要を盛り上げ、毎年の猛暑傾向に応じる。

クラフトコーラベースの「三角コーラ」50ml瓶は2月20日から業務用市場向けに税抜き190円で発売。クローブやカルダモン、コリアンダーなど7種のスパイス、隠し味に醤油を使って食事との相性を高めた。来店客自らが瓶を開け、炭酸水200mlとかき混ぜる楽しみ、スパイシーな本格感を伝える。1杯単位でのクラフトコーラの展開はNB初とみられる。日本初のソースの「ミカドソース」のレシピも参考にして命名した。34年ぶりに飲料を導入し、飲食店でも高まるノンアルニーズに対応する。

「三角クラフトコーラ」の提供例、撮りたくなる体験価値を追求した

前12月期の営業本部売上げは前年実績を上回った。業務用醤油で一斗缶、10Lパックなどが伸び、久しぶりに数量ベースでも前年実績並みを維持。家庭用は先行する少量300ml、大容量600mlの「鮮度生活しょうゆ」が順調。値上げしたつゆが厳しかったが、万能の「これ!うま!!つゆ」が2桁成長を続けている。

◇日本食糧新聞の2024年1月22日の記事を転載しました。