明治は、秋冬新商品4品を8月下旬から発売している。食品価格などの高騰を背景に求められる値頃感、簡便時短、手軽に野菜や栄養が取れる–といったニーズに応えつつ、食卓にコストパフォーマンスの良いプラス1品を提案する。

シェアナンバーワンのグラタン・ドリア3個入りシリーズに、新たに「明治 ラザニア3個入」を追加する。ラザニアは2020年度にいったん終売したが、ラザニア市場自体は大幅に伸長。冷凍品では既存メーカー品のほか、海外系量販店でも取り扱いが拡大している。

「ラザニア3個入」は、電子レンジでもちもち食感を味わえる特製幅広生パスタを採用。トマトの酸味を生かし、赤ワインを使用した特製ミートソースと、特製ルウを使用した滑らかでコクのあるホワイトソースを使った。また、ゴーダチーズとパセリをトッピングした。底部からパスタ、ホワイトソース、ミートソース、パスタ、ホワイトソースの5層構造。30~40代の子持ちの主婦がターゲットで、昼食や軽食での喫食シーンを想定している。想定売価は840~910円。

関東エリア限定で、新シリーズ「明治 食卓に洋食もう1品」2品を投入する。ターゲットを60歳以上の主婦と設定。シニアの食に対する特徴としては小分け、小容量を望んでいることや、健康意識は高いものの十分な栄養が取れていないこと、グラタンをメニューの中に好んで取り入れているーーといったことを背景に商品開発した。

食卓に洋食もう1品チキンL

「北海道産生乳のクリーミーチキングラタン」は、北海道産生乳を使用したクリーミーなホワイトソースを使用し、十勝産ゴーダチーズと軟らかチキンをトッピングした。さらに、乳由来のタンパク質(6g)とビタミンD(1.8mg)入り。

「十勝産チーズのほくほくポテトグラタン」は、十勝産ゴーダチーズを使用した特製チーズソースを使い、同ゴーダチーズをトッピングした。乳由来のカルシウム(158mg)とビタミンD(1.7mg)入り。いずれも夕食の付け合わせの1品に便利な100g×2個の小分けトレー。想定売価は490円。

既存の「贅沢洋食チキングラタン」については、ブランド訴求・視認性などに課題があったことから今回、パッケージを刷新。ホテルニューオータニ監修品であることが一目で分かるロゴ配置として、より上質感を演出する黒色の背景色とした。さらに1トレー当たりのコストパフォーマンスの向上を目指して、既存の1個入りから2個入りに変更。価格帯は、スナック売場だけでなく名店売場にも展開可能な500円を想定した。

◇日本食糧新聞の2023年8月23日号の記事を転載しました。