プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。ご飯とともにお肉も野菜もまとめてしっかり食べることができるビビンバは、栄養も彩りもよくお弁当におすすめのメニューです。そこで今回は、マンネリ化しがちなお弁当の雰囲気をちょっと変えたビビンバ弁当についてご紹介します。

5色の彩りがお弁当にぴったり!

ビビンバは韓国の代表的なご飯物の料理です。いろいろな野菜をゆでて味付けしたナムルと炒めたお肉をご飯のうえにのせて、スプーンでよくかき混ぜながら食べます。

焼肉屋さんの定番メニューですし、石焼きビビンバの専門店などもあり、馴染みのあるアジア料理のビビンバですが、自宅でも簡単に作ることができます。

ビビンバの特徴のひとつは見た目の彩りの良さです。青菜野菜の緑やニンジンの赤、モヤシや大根の白に、卵の黄色、そして炒めた肉の色はちょうど5色の彩りが揃っています。

ビビンバの良さは、彩りはもちろん肉や野菜など豊富な栄養をまとめて食べることができる点、さらに味付けも酸味や辛味、甘みなど変化に富んでいるので1品で満足できる点があげられます。

それぞれの調理ポイントは次の通りです。

野菜はレンジ加熱で手軽に!

今回使用する野菜は、モヤシとニンジン、小松菜です。

アクの少ない野菜なのでレンジ加熱で準備できて手軽です。ニンジンは千切りに、モヤシは袋の中に水を入れて洗い、小松菜は食べやすい大きさに切って用意します。

それぞれ耐熱容器に入れて電子レンジ500Wで1~2分ほど加熱し、粗熱が取れたら水気をしっかり絞ります。

ひとつずつ鍋でゆでるのは大変ですが、レンジ加熱で準備できれば楽ですよね。

味付けは、酸味や塩辛さなどバラエティに富んだほうがよりおいしく感じることができますので、モヤシは甘酢、小松菜はしょう油、ニンジンは塩でそれぞれゴマ油を加えて和えました。

お肉は焼き肉のタレでパパッと!

お肉はひき肉でも切り落としでも大丈夫です。お弁当は冷めた状態で食べるため、あまり脂身の多いお肉を使うと白い脂が固まるので気をつけましょう。

作り方は簡単で、フライパンにお肉を広げサッと炒めて焼き肉のタレをかけるだけで準備完了です。

コチュジャンや豆板醤を少し加えるとピリッとした辛みがより食欲をそそります。

大人用とお子さん用に分け、お子さん用は先に取り出して残りにピリ辛の調味料を加えても良いですね。

ご飯のうえにバランスよく盛り付けよう!

ナムルやお肉の準備ができたら、ご飯をお弁当に詰めます。

そのうえに濃い色と薄い色のナムルが偏らないようにバランスよく盛り付けて中央にお肉をのせ、最後に卵をのせれば完成です。

ゆで卵は半熟に仕上げるとトロッと絡んでおいしいですが、これからの季節は傷みやすいのでしっかり火を通した方が良いです。

彩りの良い食材を使うのでとってもきれいに決まり、仕上がりを思わず写真に収めたくなりますよ。

まぜご飯にして食べやすく!

もう一つはご飯に混ぜ込んでしまう方法です。

炒飯を作る要領で白ご飯を焼肉のタレで炒めて作ります。フライパンにご飯を焼き付けるようにすることでカリッとしたおこげができて石焼きビビンバのような食感に! ナムルは最後に加えてサッと混ぜ合わせる程度にすると色よく仕上がります。

トッピングに炒り卵と炒めた牛肉を盛り付ければ完成です。

彩りよりもボリューム重視!の育ち盛りの男の子のお弁当ならこちらのほうがガッツリ食べ応えがあって満足度も高まりそうですね。

栄養満点で作る方も食べる方も気分が上がるビビンバ弁当についてご紹介しました。

これから暑くなってくると食欲も落ちがちですが、バランスの良いお弁当で元気に過ごしましょう。