「戦いに疲れた戦士たちが集い、酒を酌み交わす秘密の酒場」が東京・池袋に11月、誕生した。秘密基地を思わせる店内で懐かしのロボットアニメ作品が視聴できるという、かつての少年・少女たちの心をくすぐる居酒屋だ。同店は団塊ジュニア層をメーンターゲットにし、彼らが子ども時代に愛したロボットアニメの世界観を表現する数々のメニューを提供。その盛り付けセンスが侮れない!

宇宙生物が出現!?

「映像居酒屋 ロボ基地」は、居酒屋チェーンの「養老乃瀧」、バンダイナムコグループの「バンプレスト」、コンテンツを活用した企画・プロモーションを手掛ける「レッグス」の3社によるコラボでオープンした。

ワンタイム配信サービス「BANDAI CHANNEL TOUCH」が提供するロボットアニメ黄金時代の名シーンを自分のスマホやタブレットで視聴できる、未来型の映像居酒屋だ。70~90年代の名作ロボットアニメの中から作品を好きに選び楽しめるという、団塊ジュニア世代の“懐かし心”を突く趣向も心憎いが、提供されるメニューがまたワクワクさせられる。同店の看板メニューである3品を紹介してみよう。

「ロボ基地 ドリル焼」は、アニメではおなじみのドリルロボットをモチーフにした一品。イカ胴体のメカのような形状と、ゲソの宇宙生物っぽさを生かしたセンスが光る。

「ロボ基地 セントラルタワー」は、タワー基地をイメージ。敵の基地か味方の城かは定かではないが、異空間に浮かぶ秘密基地を、敷き詰めたポテトの上にブラックペッパーをまぶした厚切りベーコンをぶら下げて表現。何となく攻略したくなる風情だ。

「ロボ基地 セントラルタワー」1,058円(税込み)
タンドリーチキン味のスパイシーなポテトを敷き詰め、ブラックペッパーをまぶしてジューシーに焼き上げた厚切りベーコンをぶら下げた

「ロボ基地 喰らえ!ビッグロケットサラダ」は、シーザーサラダをカリッと揚げたトルティーヤで包み、超大型ロケット弾に仕立てている。テーブル上でスタッフがトルティーヤをザクザクとトングで割り、中のサラダとあえてくれるのだが、危機一髪でロケット弾を処理する仲間の戦士の気分が味わえる…かもしれない。

「ロボ基地 喰らえ! ビッグロケットサラダ」1,382円(税込み)
シーザーサラダのクルトンの代わりに、ザクザクと割り崩すトルティーヤを混ぜることで香ばしさがアップ。野菜とあえ、シーザードレッシングをかけて食べる

爆音を口コピして食べるべし!

その他、「伝説巨神イデオン」の「イデのゲージ・ピザ」(1058円)、「超時空要塞マクロス」の「柿崎の幻のステーキ」(1382円)、「勇者ライディーン」の「飛べ!ゴッドバード・フラーイ」(1026円・各税込み)など、作品に登場するアイテムをイメージしたメニューも数多く揃えており、ファンにとっては「これだよ、これこれ!」と涙することウケアイ。

子どもの頃に戻って決めセリフを叫び、「ドドドガガガガッ」「バシュッ!」など謎の爆音を口コピしながら食べて楽しみたい。

これらのメニューだが、ただ奇をてらっただけの面白料理というのではなく、味の面でも完成度が高いのが何といってもあっぱれ。共同運営の「養老乃瀧」の本気ぶりがうかがえる。

店内には貴重な作品資料やグッズを多数展示している
【店舗情報】
「映像居酒屋 ロボ基地」
所在地=東京都豊島区西池袋1―10―15 3階/開業=2017年11月/営業時間=16時~24時。年末年始休/坪数・席数=52坪・72席/平均客単価=4000円

◇外食レストラン新聞の2018年1月1日号の記事を転載しました。