呼吸器疾患COPD患者をサポートする高エネルギーおうちごはん
フィリップス・ジャパンと日本呼吸器障害者情報センターは、国内患者数が500万人超と推定され主にタバコが原因で引き起こされる呼吸器疾患「COPD(慢性閉塞〈へいそく〉性肺疾患)」の啓発プロジェクト第1弾として、11月15日の「世界COPDデー」に合わせて専門医や管理栄養士協力によるCOPD患者の栄養食事療法をサポートするレシピ集「COPD患者さんのおうちごはん」を作成した。
COPDは長期間にわたる喫煙習慣などで生じる炎症性疾患で、高齢化に伴い患者数、死亡者数のさらなる増加が懸念されている。
レシピ集の制作は、COPD栄養食事療法の第一人者である田中弥生駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科教授を中心に作成し、桂秀樹東京女子医科大学八千代医療センター 内科部長・呼吸器内科教授が監修した。
患者は、肺機能の低下で呼吸時のエネルギー消費量が多くなるため体重が減少しがちで、これが呼吸不全の悪化を招くことがある。
そのため、多くのエネルギー摂取が必要な一方、食事の際の息苦しさなどで十分な栄養を確保できていない現状があることから一般の約1.5倍のエネルギー摂取できるレシピを和洋中織り交ぜてトータル12レシピ(基本献立52品、変化献立例45品)と間食6品を作成した。
油を使った調理、マヨネーズやドレッシングなどの調味料、乳製品などの活用などで高エネルギーの工夫をし、食べやすさや、食欲増進などに配慮したメニューとなっている。
◇日本食糧新聞の2017年12月4日号の記事を転載しました。
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