キッズ食育マスタートレーナー、子どもの食育料理研究家の増田陽子です。揚げ物は子どもから大人までの人気メニュー。ただ、作るのは大変ですよね。衣を付けて1つひとつ揚げて…という手間を考えると、買ってしまおう!と思うメニューだと思います。働くママにとって、平日の夜ご飯に揚げ物を作る、というのは、手間だけではなく、子どもが揚げ物の鍋に近づいてくるのも危なくて怖い、というのもあり、買うという選択肢を選びがちになるかもしれません。
でも、できたてが食べられたら嬉しいですよね! 今回は揚げずに簡単にできる、揚げ物風おかずをご紹介します。

調理5分!揚げないミルフィーユかつ

薄切り肉を数枚重ねて作る「ミルフィーユかつ」が簡単にできます!

【材料】(4人分)
豚ロース薄切り肉 200〜250g
コーンフレーク(玄米フレークでも可) 80g ※プレーンタイプ。フロスト・シュガータイプでないもの
溶き卵 1/2個
薄力粉 大さじ1

【作り方】
1.ボウルに溶き卵、薄力粉を入れよく混ぜる。
2.パックに入れたまま豚ロース肉に(1)を半量かけ、裏返して半量かけて絡ませる。

3.アルミホイルにコーンフレークを半量敷き、(2)をのせる。

4.手でギュッギュッと押しながら、肉が厚さ1cmくらいになるよう大きく薄くなるように広げ、上から残りのコーンフレークをまぶし、肉にくっつくように押し付ける。

コーンフレークを押し付ける時は乾いた手だと作業しやすいですよ。コーンフレークは割れてもOKです。

5.トースターで10分焼く。5分くらいで一度様子を見て、表面が焦げそうだったら上にアルミホイルをのせて焼く。

食べやすい大きさに切る。

使わなかった卵1/2個で小松菜と卵のおかか炒め

トースターで焼いている間に付け合せも作れます! 卵のまろやかさとかつお節の旨みで苦手なお子さんにも食べやすくなります。

【材料】(4人分)
小松菜 1/2把
溶き卵 1/2個
かつお節 小袋1/2〜1袋
醤油 小さじ1
塩 少々
油 小さじ2

【作り方】
1.小松菜は根元を落として3cm幅に切る。
2.フライパンを熱し、油を入れ、小松菜の茎を入れて塩を振り、中火で炒める。
3.油が回ったら、小松菜の葉を入れて全体に火が通ったら卵を入れる。

鰹節、醤油を回しかけて混ぜたら火を止める。

パックのまま調理でストレスフリー!

薄切り肉は子どもが食べやすく便利ですが、調理する際1枚1枚剥がす作業が案外大変だったりしませんか?炒めたり煮ようとする時、ちょっと手間を惜しんでフライパンや鍋に入れてからバラバラにしようとするとちぎれてしまったりもしますよね。

「パックのまま」作ることにより、剥がす作業もなくなり、揚げ物なら本来衣付けにボウルやバッドなど数個用意しなくてはならないところを1つに省略できて、洗い物も減りますし、後片付けもラクです。しかもトースターで焼くだけなので、その間にもう1品作れるのでトータル15分で夕食が完成します。

1個1個ちょこちょこ作らず、大きく1個作って切り分ける方法、おすすめですよ。

「ミルフィーユかつ」は本来、肉を数枚重ねて衣付けをして揚げる、というおいしいけれどちょっと手間がかかる料理です。それが、衣をコーンフレークにしてパックのまま作ることにより、簡単にできてしまうのです。

衣がコーンフレークで、プレーンなタイプでも塩、砂糖が混ざっているので、肉の味付け無しでソースをかけなくても実はおいしいですがソースをかけるとご飯と合います。

豚ロース薄切り肉は、1枚1枚斜に重ねてあるパックと1枚を半分にして斜に重ねているものとお店により違いますが、どちらでも作り方(4)で同じ厚さになるよう手で押し広げればOKです。薄切り肉なので、子どもも食べやすいですよ!

【働くママへのエール】家族が喜ぶ揚げ物風をカンタンに!

野菜の入らないメインのおかずのときに、困ってしまうのが副菜。副菜に何を作ろうか献立を考えるのも面倒なときがあります。もちろん、キャベツ、ミニトマトなどそのまま食べられるものを添えてもいいと思います。今回は衣の卵が半分余るので、無駄なく使い切る方法としておすすめの簡単な副菜もご紹介しました。

手間がかかるから買いたくなるものだけれど、もし簡単に作れたら嬉しいものって何だろう?と考えると「揚げ物」が浮かびました。

私も仕事から帰って来て、たとえ揚げるだけの状態の揚げ物メニューだったとしても、揚げるときの油の用意と後片付けを思うと揚げ物を作る気になかなかなれないのです。

でも食べたいな!と思った時、日々一生懸命働くママがご紹介したレシピで、忙しい中でもできたてホカホカ、衣がカリッとした揚げ物風おかずを作って家族みんなで食べられておいしいね!と言い合える時間が作れたら嬉しい限りです。

(キッズ食育マスタートレーナー・子どもの食育料理研究家 増田陽子 @yokomsd