家庭料理とパン教室講師・Delice Kitchenの山本ゆりこです。お花見日和でお弁当の準備などに取り掛かりたいところですが、新型コロナウイルスの深刻化により外出範囲が限られ、四季のイベントを子どもたちと楽しめず残念に思います。今回は、忙しい中でも入園入学のお祝いをご自宅で楽しめるようにと「ちらし寿司」をテーマにしました。
ちらし寿司は、各々の素材を別々に調理して食感や味を楽しむ丁寧なお料理で、ものすごく手間がかかります。しかし、新型コロナウイルスの影響でお母さんは子どもたちの遊びに引っ張りだこ、こんなときだからこそとにかく簡単に作れる、簡単だからこそお子様にも作ってもらえるレシピをご紹介いたします。

すし酢も具材も一緒にレンチン!15分で華やぐちらし寿司☆

【材料】(4人前)
ご飯(お米と水同量で炊く) 4人前
椎茸 3枚
油揚げ 1/2枚(熱湯にくぐらせ水気を絞る)
☆米酢 大さじ2~
☆本みりん 大さじ1
☆砂糖 小さじ1/2
☆塩 ひとつまみ

<飾り用>
人参 適量
れんこん 適量
ボイル海老 適量
絹さや 適量
卵 1個
塩 少々
油 適量
白煎りごま 適量

【作り方】
1. 耐熱容器に材料の☆、軸をとり薄切りに切った椎茸と油揚げを入れ、電子レンジ(600W)で2分半加熱し、あたたかいご飯と合わせる(味見をしながら調整してください)。

2.ボウルに卵を割り入れ箸でよく溶き、塩を加える。油を入れあたためたフライパンに流し入れて薄く焼き、粗熱をとり千切りにする。
3.人参と蓮根は好きな形に飾り切り、耐熱容器に水小さじ1、塩少々(共に分量外)を入れふんわりとラップを掛け電子レンジ(600W)で2分~加熱する。
4.絹さやは筋を取り、同様に耐熱容器に水小さじ1、塩少々(共に分量外)を入れふんわりとラップを掛け電子レンジ(600W)で1分~加熱する。
※色止めとして冷水につけると発色がよくなります。
5.お皿に(1)を盛り、(2)(3)(4)およびボイル海老を飾り完成。

レトルトと同じくらい簡単!材料2つ1ステップで可愛いお吸い物☆

【材料】(4人前)
水 400cc
白だし 小さじ4
麩 適量

【作り方】
1.全ての材料を鍋に入れ煮立て、お椀に注ぎ入れ、完成。

すし酢も具材もレンジで同時調理すれば時短に

ちらし寿司の工程はとても丁寧に構成されています。繊細で丁寧な仕上がりに旨味や深みを感じる「おもてなし」にふさわしいメニューです。今回は、このちらし寿司を超時短テクの工程にすり替えてご紹介しました。旨味を感じる食材に頼り、同時調理を可能にしました。

子どもたちに日本の伝統料理を受け継ぐべく、これならできる!とお母様に自信を持っていただける簡単レシピです。昨今、日本の食文化が薄れそして食わず嫌いのお子様が多いように感じます。

ちらし寿司の歴史や本来の作り方など、知識が食に対するあたたかい心を育ててくれることも多いです。食育の一つとして、ちらし寿司を食卓で囲みながら会話を楽しむ機会になれたら光栄です。

テレワークなどで自宅に居る時間が長いとその分お母さんが遊びの相手として時間を取られる中、簡単に華やかに美味しく食卓に出せるお祝いメニューとして「超時短ちらし寿司」をお役立てください。