明治は濃縮タイプのヨーグルトで、偏った食事の栄養を改善する新しい食べ方を提案する。3月7日から関東甲信越地区で「明治ブルガリアヨーグルトバランスランチ」(120g)3品を先行発売。食事へヨーグルトのさらなる喫食機会を広げ、市場の活性化を図る。

健康的な食事として注目されている地中海式食事法を意識

同品は、栄養とおいしさを凝縮した食事のような食べ応えと、腹持ち感のある濃縮タイプの水切りヨーグルト。現代人に不足しがちなタンパク質とカルシウムが手軽に摂取できる。プレーンタイプの「バランスランチ 脂肪0」(160円)は食べ飽きない、程よい甘さの仕立て。「同 バナナと雑穀」「同 リンゴ&プルーンと雑穀」(170円)は、2層タイプ。加糖しない濃縮ヨーグルト部分の上層部に、沈みやすいフルーツソースを入れた点が技術的にも難しかったという。

商品名に「明治ブルガリア」ブランドを冠し、パッケージに「エーゲの食卓」をデザインしたのは、健康的な食事として注目されている地中海式食事法を意識したため。昼食をコンビニのおにぎりで済ませたい時も、同品を一品プラスすることで不足しがちなタンパク質やカルシウムが摂取できる。

新商品発売に先駆け3月6日、体操ニッポン男子代表の白井健三選手、女子代表の村上茉愛選手、笹田夏実選手(いずれも日本体育大学)、お笑いタレントのじゅんいちダビッドソンをゲストに迎え、記念イベントを東京都のコンラッド東京で開催した。各選手が普段昼食に摂取するおにぎりやサンドイッチに同品を加えることで、栄養のバランスが改善することをレーダーチャートで紹介。3選手は「食事に取り入れバランスの良い食事に気をつけたい」と宣言した。

販売エリア限定でのスタートのため、初年度目標は設定していないが、出足は全国展開していれば供給しきれなかったほど引き合いが強い。今後の販売動向によって、早期に全国展開も視野に入れる。ヨーグルト市場は健康基軸や嗜好性で伸長してきたが、その伸びも鈍化しつつあった。新しい食べ方をトップメーカーが提案することは流通にとっても歓迎ムードのようだ。

◇日本食糧新聞の2017年3月13日号の記事を転載しました。