家庭料理とパン教室講師、Delice Kitchen 山本ゆりこです。花の便りに心を弾ませる季節になりました。スーパーの店頭に春の食材が並び始め、食卓で春を感じたくなるころです。旬ものの春キャベツ、アサリとしらすなどを使い、15分で作れる3品をご紹介いたします。旬の食材を使うので栄養満点で見た目も華やか、アレンジや作り置きにも向いている万能レシピです。

春キャベツとしらすの和え物 包丁いらずでレンチン2分!

3~5月まで店頭に並ぶ春キャベツは軟らかいうえに甘いので、とても喜ばれます。アンチエイジングからがん予防まで“自然の潰瘍薬”と言われるので、積極的に取り入れたい春野菜の一つです。

そして、しらすも春の旬食材です。この時期のしらすはふっくらとしていて甘みを感じるので、しらすだけ食してもおいしさを堪能できます。骨も含めてまるごと魚を摂取できるので、栄養面でも取り入れたい食材の一つです。

【材料】(4人分)
春キャベツ 1/4個
釜揚げしらす 大さじ3~
塩 小さじ1/2
ごま油 大さじ1

使う材料はこれだけです

【作り方】

  1. 春キャベツは食べやすい大きさに手でちぎる。
  2. すべての材料を耐熱ボウルに入れ混ぜ、ふんわりとラップをかけて600Wで2分ほどレンジ加熱をする。
  3. お皿に盛り付け完成。

絶品クラムチャウダー 砂抜きやじゃがいも下処理不要!

クラムチャウダーを作るには、にんにくをみじん切りにし、アサリの砂抜きおよびとろみとなるじゃがいもの皮を剥いて水に浸す手間がかかるため敬遠されがちです。今回は、スーパーで手に入るボイルアサリと、とろみづけにじゃがいもの代わりに薄力粉を用いて手間を省きました。

ベーコンが出し汁代わりになるためボイルアサリを使用しましたが、しっかりとアサリの出し汁を効かせたい方は缶詰の利用もおすすめです。

春であればボイルアサリは鮮魚コーナーで手に入ります。

【材料】(8人分)
ボイルアサリまたはアサリの缶詰 1パックまたは1缶
ベーコン 適量
にんじん 1本
たまねぎ 1個
オリーブオイル 大さじ1
薄力粉 大さじ1
水 400cc
豆乳または牛乳 400cc
塩 小さじ1

【作り方】

  1. オリーブオイルを敷いたフライパンに、角切りにしたベーコン、にんじん、たまねぎを薄力粉と共に粉っぽさを感じなくなるまで炒める。
    ※ベーコンは冷たいフライパンから加熱すると香りが広がります。粉気がなくなるまで炒めるとダマになりません。
  2. 水を入れ、にんじんが軟らかくなるまで煮る。
  3. ボイルアサリ、塩、豆乳または牛乳を入れ、沸騰直前(※沸騰するとボロボロとした塊が浮いてしまいます)で火を止める。
  4. お皿に盛り付け完成。

照焼チキンにレンチン炒り卵を添えて 覚えやすい甘辛タレの黄金比率!

香ばしく焼いた鶏もも肉に、使い回しが効く甘辛い絶品タレを用いた照焼チキンと、春らしい黄色を効かせた炒り卵で食卓が華やぎます。時短レシピなうえ、レンジを使った照焼チキンと比べてフライパンで香ばしく焼くので食欲がかき立てられます。動かさずに焼くことがポイントですので、焼いている間に他のメニューに手を回せます。

鶏肉は焦げ目を気にせず動かさずに焼きましょう。

【材料】(4人分)
卵 2個
塩 少々
鶏もも肉 2枚
オリーブオイル 大さじ1
酒・きび砂糖・みりん・醤油 各大さじ2

【作り方(レンチン炒り卵)】

  1. 耐熱ボウルに塩を入れて卵を割りほぐし、ふんわりとラップをする。
  2. 電子レンジ600Wで1分ほど加熱し、取り出してかき混ぜる。
  3. ラップをかけずに1分加熱し、かき混ぜる。

【作り方(照焼チキン)】

  1. 皮目を下にして鶏もも肉を敷き、オリーブオイルをかけ蓋をし、中火で5分蒸焼きする。
    ※ひと回り小さくなります。フォークで皮目に数箇所穴を開け、厚みを整えると軟らかく仕上がります。また、鶏肉独特の臭みが気になるようであれば、脂肪を取り除くことをおすすめします。
  2. ひっくり返して蓋をし、3分蒸し焼きする。
  3. 余分な油をペーパーで拭き取り、酒・きび砂糖・みりん・醤油を入れて煮詰める。
  4. 食べやすい大きさにカットし、盛り付け完成。

使いみちが多く、幅広いメニューにアレンジできます!

食材を多めに取り入れれば、作り置きにも向く3品をご紹介しました。

クラムチャウダーはパスタにも使えます。多めに作って冷凍できるのも、じゃがいもを使用していないレシピならでは。

照焼チキンのタレは、肉団子での相性も良いですし、少し薄めて豚丼にも使い回しができます。タレが余ったらぜひ冷凍して、いざという時に使ってください。