プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。
ホクホクのじゃがいもがおいしい季節ですね。和食にも洋食にも使えるじゃがいもは常温保存ができて何かと重宝する野菜です。なかでもポテトサラダは大人から子どもまで人気の定番料理!
そこで今回はポテトサラダをテーマに、ちょっとした工夫でいつもとは違う味わいを楽しめるメニューアイデアをご紹介します。

ホクホクの基本のポテサラのおさらい!

ポテトサラダのレシピは千差万別でさまざまな作り方があります。じゃがいもの茹で方ひとつをとっても、レンジ加熱や、水茹でしたり、圧力鍋を使用したり…といろいろですね。

私もいろいろな作り方をしますが、手軽に少量作りたいときは皮つきのままレンジ加熱で、たっぷりメインのおかずで食べたいときは圧力鍋で蒸してと調理法を変えながら楽しんでいます。

どちらの場合も、皮つきのまま加熱することがポイントです。じゃがいもが水っぽくならずに甘みを感じることができますよ。

こちらは定番のきゅうりとハムとゆで卵入りのシンプルな基本のポテトサラダです。

おいしく作るポイントは、じゃがいもがアツアツのうちにマッシュして調味してしまうこと! 冷めると味が入りにくくなりますので手早く味をなじませ、少し冷めてからきゅうりやハムを加えて混ぜ合わすようにします。

ゴロゴロと大きめカットのポテトサラダ

じゃがいもはたくさんの品種がありますが、どこのスーパーの売り場でもたいていあるのが男爵とメークインです。

男爵はホクホクとしていて崩れやすいためマッシュして使う料理などに向いていて、メークインは粘り気があって荷崩れしにくいので煮物など形を残したい料理に合います。

基本のポテトサラダは男爵を使用してきれいにマッシュして作りましたが、メークインを使って作ると、こちらのようにゴロッとした形を残しながらデリ風なポテトサラダに仕上げることができます。

キュウリやゆで卵も同じように大きめに切って形をしっかり見せ、ハムは重ねて切ってそのまま盛り付けると、見た目だけでなく食感のバランスもよくなります。

ソーセージ入りでビールともあうジャーマンポテト風に!

こちらは同じくメークインを使用し形を残しながらマッシュして、炒めたソーセージと混ぜ合わせたジャーマンポテト風のポテトサラダです。

ソーセージをフライパンで炒めてから、軽く潰したじゃがいもを加えます。ところどころじゃがいもに焼き色が付いたら、塩コショウとマヨネーズ、粒マスタードで味付けして出来上がりです。

粒マスタードはマイルドな辛さなので、量を調整すればお子さんも一緒においしく食べられます。アツアツでも冷めてもおいしくビールともよくあいますよ。

ツナとタマネギで甘辛和風ポテサラ!

最後はツナ缶とタマネギを炒めて、バター醤油と砂糖、マヨネーズで味付けした和風のお惣菜ポテトサラダです。

じゃがいもは男爵でもメークインでもどちらでもあいますが、今回は男爵を使用してしっとりとした食感にしました。

スライスしたタマネギをバターで炒め、しんなりしたらツナ缶を加えて絡めます。砂糖、しょう油、マヨネーズで甘辛く仕上げ、マッシュしておいたじゃがいものボウルに入れて、よく混ぜ合わせたら完成です。

じゃがいもに混ぜ合わせるので、味がぼやけないようにやや濃いめの味付けにしておくのがポイントです。
小口切りにしたネギを散らせば、ポテトサラダも和風なおかずに。

作り慣れているポテトサラダも、じゃがいもの種類や組み合わせる具材と調味料に変化をつけるだけで、いろいろな味わいを楽しむことができます。

またじゃがいもをマッシュしたり、マヨネーズをかけて混ぜ合わせたりといった作業は、お子さんでも取り組みやすくて食育にもつながりますので、ぜひ一緒に作ってみてくださいね。