東京・中目黒の「C.T Kitchen 亀」が揃えるメニューのベースはイタリア料理だが、辛味を利かせたスパイシーな商品も用意して幅広いニーズに対応している。そうしたスパイシーメニューで活躍するのが、唐辛子、サンショウ、陳皮、大豆油を配合して作る自家製スパイスだ。

辛味、香味、うま味に存在感

それらの材料名から中華料理をイメージするが、実際のところ中華料理の料理人をしている先輩からベースとなるレシピを教わったと齋藤陽平店長は語り、「辛さと香りはもちろん、うま味もあってどんな料理とも相性が良い万能調味料です」と絶賛する。

同店ではストウブ鍋を使ったボリューム満点の料理8品を看板メニューに据えているが、中でも「スペアリブのスパイシーホット鍋焼き」(2人前2808円、写真・税込み)では同スパイスをたっぷり使用することでテックスメックス風の味わいに仕上げている。

カルボナーラに同スパイスを振りかけて「辛ボナーラ」(1404円)とユニークなネーミングでオンメニューするなど存在感は大きい。この他、肉料理や一品料理などでタバスコ代わりとして同スパイスを添えるなど、用途は多彩だ。

同店はワインやシードルなどアルコールアイテムも充実させて、お酒とともに食事を楽しむ居酒屋利用の利用動機も吸収。ヘルシーで上品な味が多い傾向のイタリア料理だけではお酒とともに楽しむ料理としては物足りないところを、自家製スパイスを上手に活用することでカバーしているわけだ。

●店舗情報
「C.T kitchen 亀」
所在地=東京都目黒区上目黒1-23-1 中目黒アリーナ204

◇日食外食レストラン新聞の2018年1月1日号の記事を転載しました。