秋といえば、断然「食欲の秋」!のたべぷろ編集部員・田中茂中です。きのこや栗、果物など、食べ物がおいしい「収穫の秋」とも言える時季ですよね。
9月30日は「くるみの日」です。「く(9)るみ(3)はまる(0)い」の語呂合わせから制定されましたが、ちゃんとくるみの旬の時期でもあります。
くるみを代表とする栄養価の高いナッツ類は、ダイエットとも切っても切れないおやつの一つですね。そんなくるみの食べ方の一つとして、昔ながらの和スイーツ「くるみゆべし」を紹介します。

元々は携帯食! 東北の「ゆべし」はくるみをふんだんに使用

くるみの詰まった「くるみゆべし」がずらりと並んでいます。東北地方のアンテナショップやおみやげ屋さんなどでは珍しくない光景です。

古くから日本に存在する「ゆべし」は、かつては携帯食として重宝されていたようです。今ではお菓子として落ち着いています。

西日本の方は、「ゆべし」と聞いて柚子の入った餅菓子を想像する方も多いと思います。でも、東北や北関東の「ゆべし」は、くるみをふんだんに使った食べ方になっているんですね。

西日本と比べて柚子が手に入りにくかったため、昔は東北・北関東で入手しやすかったくるみを入れ、醤油や砂糖で味付けをした餅菓子になったのです。

バターで炒めたり、大福になったり…バリエーションも豊富

「くるみゆべし」は羊羹ひとさお分の大きいかたまりのようなものから、さらに小さく切って一口大になって販売されているものまであります。

サイズや形だけではなく、あんこが入った山形県の「ゆべし大福」(写真右)やバターで炒めるとさらに美味しい「くじら餅」(写真左)など変わり種も豊富。

ちなみに「くじら餅」は、山形県だけではなく青森県でも作られています。「くじら餅」は「ゆべし」に上新粉を多く混ぜたもので、少しやわらかいのが特徴です。もちろん、くるみがしっかりと入っていますよ!

このように古くからある郷土菓子だからこそ、様々な特色やアレンジが地域ごとに出てくるのも、食の面白く奥深いところだと思います。

「くるみゆべし」の魅力は腹もちと食感の良さ!

そのまま食べてももちろん美味しいくるみですが、やはり何か柔らかいものと一緒に食べて、サクサクとした食感を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

「くるみゆべし」を実際に色々と食べてみると、甘さと塩気と何よりくるみの歯ごたえがやみつきになる“食べ方”だと感じます。

しかも、携帯食として生まれたものだけあって、腹持ちがとても良いのです。職場で小腹が空いたときに食べられるおやつとして、ぴったりでしたよ。

そう考えると、東北のおみやげとして販売されているのも、かなり理にかなっていますね! 食べても配っても嬉しいくるみスイーツの一つだと思います。