プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。作りなれた普段のおかずや市販のスイーツも、スタイリングの一工夫でオシャレな一皿に仕上げるアイデアをご紹介しています。

さて、もうすぐお月見ですね。今回はお月見の行事食の一つ「里芋」を使って、おもてなしにもおすすめのオシャレな食べ方をご紹介したいと思います!

「芋名月」ともいわれるお月見

澄んだ秋の夜空に明るく輝く満月を眺める風流な季節行事「お月見」は、十五夜ともよばれ、旧暦の8月15日の夜に行われます。月の満ち欠けによるため毎年日付が変わり、今年(2017年)は10月4日が十五夜のお月見にあたります。

里芋の収穫に感謝してお供えしていたことから「芋名月」ともいわれ、お月見の行事食には月見団子の他に里芋もあります。

里芋といえば、普段は甘辛い煮付けだったり、筑前煮の具材のひとつだったりと、ちょっと地味でいつもの食卓の脇役的なイメージ。今回はおもてなし料理の中でも華のある揚げ物にして、器使いもちょっと一工夫することで、インスタ映えするオシャレな主役にランクアップしましょう!

子どもに人気!外はサクサク、中はモチモチの里芋コロッケ

今回は里芋をコロッケにします! 揚げ物はボリュームがあって華やかなメインの一皿になりますし、サクサクしたコロッケは子ども達にも人気のメニューです。

今回ご紹介の里芋コロッケは、普通のコロッケと同じように作りますが、噛んだ時のモチモチした食感が独特。目新しい一皿としておすすめなんです。

揚げ物は面倒なイメージがありますが、私がおもてなしする時は画像のように事前に衣をつけた状態まで作って、冷蔵庫にいれておきます。

このように下準備を済ませて用意しておけば、食べる前には揚げるだけ! そんなに手間もかからず、仕上げられます。

形、サイズを変えればおもてなしの一品に早変わり!

今回はお月見のおもてなし献立の一品なので、満月を模して里芋コロッケも小さく丸めてみました。

楕円や俵型のコロッケだといつものお惣菜ですが、丸くすることで見た目も可愛くなりした! 定番サイズはボリュームがあるため、一個食べただけで満腹になってしまいがち。一口サイズなら他のお料理とともに少しずつつまめるので、おもてなしにもオススメです。

蕎麦猪口を使って楽しくおもてなし

揚げ物は平らなお皿にのせる!という決まりはありません。自宅で楽しむおもてなしなら、こんな風に蕎麦猪口などカップに盛り付けるのも楽しいですよ。

蕎麦猪口は私のお気に入りの器で、スイーツやサラダなど色々な盛り付けに使って楽しんでいます。

今回は、小さな里芋コロッケをコロコロと入れ、彩りにサニーレタスとトマトを添えてみました。いつものコロッケも形と盛り付けが変われば、インスタ映えするオシャレな一皿になりました!

家族のためのおもてなし!普段のおかずをオシャレに楽しみましょう!

忙しい日々を過ごしていると、「いつの間にか季節行事が過ぎていた…」となりがちです。私も以前は、いくつもの季節行事を見過ごしていました。少し食卓を意識して献立やテーブルコーディネートを準備することで、日々の暮らしにメリハリがつき、食卓での家族の思い出も沢山残るようになりました。

自宅で季節行事を行うことの多い我が家では、家族が好きな普段のお惣菜やおかずを盛り付けや器を変えておもてなしの一品として用意し、一緒に食事を楽しみます。

特別なお客様のためだけでなく、家族のための「おもてなし」も大切にしながら、ぜひ楽しいお月見をお過ごしください!