15分でできて好き嫌いの克服にも役立つ野菜の春巻きをご紹介します。手間のかかるイメージがある春巻きですが、今回ご紹介するのは旬の野菜をまるごと皮で巻いて揚げてしまう豪快な一品。シンプルなのに野菜をおいしくするポイントがぎゅっと詰まっていて子供受けも抜群です。ぜひお試しください!

パリパリとろーり♪野菜のベーコンチーズ春巻き

旬の野菜を丸ごと包む野菜の春巻きです。今回は9月に旬を迎える蓮根と、彩りきれいなさやいんげんを使いました。皮の中で高温で蒸された野菜は、炒めたり茹でたりするのとは違うおいしさがあります。具材を事前に加熱する必要がないのですぐにでき、冷凍保存も可能です。

【材料】(3~4人分)
春巻きの皮 10枚
ベーコン 5枚
スライスチーズ 5枚
レンコン 1/2節
さやいんげん 5本
揚げ油 適量

【作り方】

1. ベーコン・スライスチーズは半分に、レンコンは縦に5等分、さやいんげんは巻きやすい長さに切りそろえる。

2. 春巻きの皮を広げ、ベーコン・チーズ・野菜の順にのせて巻く。

揚げる際にチーズが溶け出すと油がはねるので漏れないように端をきっちりと巻く

3. フライパンに5mm程度揚げ油を注ぎ、火をつける前に春巻きを並べ、弱めの中火で揚げ焼きする。巻き終わりを下にして並べると、水溶き片栗粉で糊付けしなくても形が崩れない。

4. 両面がきつね色になるまで加熱し、器に盛る。

とろーり食感&高温蒸しで野菜のおいしさアップ!丸ごと食べれば自信にも

子どもの好き嫌い対策って難しいですよね。楽しくおいしく食べてほしい反面、できるだけ多くの野菜を食べさせたい気持ちから条件を出してしまったり、強く言いすぎてしまったり。カレーなど子供が好きなメニューに細かく刻んでこっそり入れる方法もありますが、手間がかかる上に根本的な解決にならないのが悲しいところ。

そこで私がおすすめしたいのがごろごろと大きく切った野菜をベーコン&チーズと一緒に揚げた春巻きです。パリパリサクサクとした食感やベーコン&チーズの組み合わせが子供にとって親しみやすいだけでなく、皮の中で蒸された野菜は予想外のおいしさです。

味や香りを逃がさないので、普段口にしている野菜であっても「こんなにおいしかったんだ!」と驚くことも少なくありません。

子どもにとっても丸ごとおいしく口にできると「野菜っておいしいんだ、私でも食べられるんだ!」と自信につながるようで、その後違う料理法で出しても食べてくれることが多くなります。

また、もし春巻きでも食べづらいようであれば「無理せず一口だけでもいいよ」と声をかけ食べられた一口を誉めてあげると、また食べた時にもう一口食べ進めることができたりと、前向きな気持ちで食事ができているように思います。

【働くママへのエール】ついでに冷凍できて便利なメニュー!

今回ご紹介した春巻きは、オールシーズン食材を選ばずに作ることができる点、15分以内でできる点が気に入っています。長ねぎやアスパラ、ごぼう、アボカド、にんじん…など、今まで春巻きにした野菜は数知れません。

また、主な材料となる春巻きの皮、ベーコン、チーズが冷凍保存できる点、野菜を巻き上げたあとも冷凍できる点も便利です。冷凍した春巻きは、作りたてのものと同じように加熱することができるので、ぜひ多めに作って冷凍ストックがおすすめです。

(暮らしと食事の研究家 @apricot project