キッズ食育マスタートレーナー、子どもの食育料理研究家の増田陽子です。今回は「サバ缶」と「トマト缶」を使って平日の夜ごはんに作れるレシピをご紹介します!
缶詰は働くママにとっては特に助かる便利な食材ですよね。今回の2種類の缶詰を使うと、簡単で15分でできるのに手の込んだ料理に見える、というだけでなく、缶詰を使っているからこそ子どもも食べやすくなり、働くママにもメリットのある料理になります。トマト煮で洋風なのに、パンだけでなくご飯にも合う秘密があるので、ご飯をしっかり食べたいパパにもおすすめですよ。

サバ缶と白菜のトマト煮

【材料】 (4人分)
サバ味噌煮缶 2缶(200gのもの2缶)
カットトマト缶 1缶(400g)
白菜 1/8個
プロセスチーズ 50g(ベビーチーズなら4個、6Pチーズなら3個程度)
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1
(あれば)パセリ 少々

【作り方】
1.白菜は3cm幅に切り、耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジ600W4分加熱する。にんにくは根元を落として包丁の背で潰し、皮を取る。

※なかなか取れなくて時間がかかるにんにくの皮むき。包丁の背で潰すことにより簡単に取れるようになりますよ。

2.フライパンにオリーブオイル、(1)のにんにくを入れ、火にかけ、中火で香りが出てきたら(1)の白菜を入れ、時々混ぜながら軽く焼き目が付くまで炒める。

短時間で水分を飛ばすので、フライパンを使用します。

3.サバ味噌煮缶の汁・トマト缶を入れ、時々混ぜながら2〜3分煮詰める。
4.サバの身を入れ、食べやすい大きさに崩しながらさらに2〜3分煮詰め、プロセスチーズをちぎりながら入れて、塩胡椒で調味する。器に盛り、(あれば)パセリを振る。

時短がかなう缶詰づかい

使用したのはサバの“水煮缶”ではなく、宝幸の「八戸前沖さば味噌煮」(200g)。洋風なのに、「味噌煮!?」という印象もあるかもしれません。でも、トマト缶やチーズの持つうま味、サバの持つうま味との相乗効果でおいしくなるのはもちろん、味噌煮缶を使うと、10分もない短時間の煮込み時間でもとろみがつき、コクもアップします。

チーズも粉チーズやピザ用チーズなどでもおいしく食べられますが、プロセスチーズだと独特の食感も楽しめ、かつボリュームが出るので、子どもだけでなく、パパも満足するおかずになります。また、洋風なのにご飯との相性も良くなるのは味噌煮缶のおかげ。

そしてたっぷりの白菜を一緒に入れることで、野菜たっぷりのメインおかずができるので、1品でも栄養バランスも◎なおかずができます。

【働くママへのエール】煮込み料理で罪悪感も手抜き感も払しょく!

肉だけじゃなくて、魚も食べてもらいたいけれど、作る時もしくは食べる時に、お母さんが骨を取るという作業。肉料理なら発生しない、その作業を考えると、働くママが日々忙しい中で作る、食べる魚料理がさらにハードルの高いものになってしまいますよね。

また、骨が残ってないか、残った骨が喉に刺さったりしたら大変、心配…と考えるとさらにやっぱり今日は肉料理にしよう、と肉料理にする日が多くなりませんか?骨まで柔らかいサバ缶を使用すると、子どもも一人で食べやすくなり、ママの負担も減ります。

また、魚料理はどうしても和風で地味になりがち、という点もありますが、魚でも洋風でボリュームがあるものになるので、子どもも喜びます。

サバ缶は日持ちし、栄養がたっぷりというだけでなく、「たまには魚にしたいけれどできない」ママを助けてくれる食材です。缶詰をメインに使うと何となく罪悪感もあるかもしれませんが、ご紹介した短時間でもできる「煮込み料理」で罪悪感も手抜き感も払しょくしてくれるはずです。ぜひ作ってみてくださいね!

(キッズ食育マスタートレーナー増田陽子@yokomsd