プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するテーブル&フードスタイリストの渡辺有子です。3月3日のひな祭りには彩り豊かで華やかなちらし寿司が欠かせませんね。いろいろな具材がたっぷり乗ったちらし寿司はご馳走ですが、トッピングの卵の使い方をひと工夫することで、いつもと違う雰囲気を楽しむことができます。そこで今回は定番のちらし寿司を可愛く仕上げる卵使いのコツとアイデアをご紹介します。

すし飯は市販品を活用して手軽に作ろう!

ニンジンや高野豆腐、しいたけなどの具材をそれぞれ切ったり、甘辛く煮て冷ましたり、すし飯を用意したり…と何かと準備に手間がかかるちらし寿司。

忙しいママにとっては負担に感じるところですが、最近ではおいしい市販品が充実しています。炊き立てのご飯に混ぜ合わせるだけで、良い味加減のすし飯ができて、具材もたくさん入っているので活用するのも1つです。

ご飯はやや硬めに炊き、ボウルなどにあけてアツアツのうちにすし飯の素を加えうちわなどであおぎながら、しゃもじでこねずに切るように手早く混ぜ合わせます。少し濃く感じたら、分量より多めに炊いたご飯を加えて調整しましょう。

あとはトッピングできれいに仕上げれば、市販品でも立派なご馳走に!

錦糸卵で華やかなちらし寿司!

今回のテーマはちらし寿司の卵使い! ということで、まずは定番の錦糸卵です。細切りした卵がたっぷりのっているだけでご馳走感がアップしますね。

錦糸卵を上手に作るポイントは、卵焼き器を熱してから一度水で湿らせたふきんにあてることです。少し冷ますことで温度が均一になって焦げずに作ることができます。

また、薄いので裏返すときに破れやすいのですが、卵液に水溶き片栗粉を少量加えることでしっかりとした生地になります。

上手に焼けたらクッキングペーパーを敷いた皿にとって、冷ましてから細く切り揃えましょう。切ったら一度手で持ち上げて空気を入れるとふんわりとしますよ。

準備したすし飯の上にご飯が隠れるようにたっぷりのせて、さやえんどうや三つ葉などの緑のものと、紅ショウガやエビなど赤い具材で彩りよく仕上げれば出来上がりです。

出汁巻卵でほかの具材と形を揃えて盛り付け

ちらし寿司には前述の錦糸卵が定番ですが、こちらは出汁巻卵を使ってコロコロとサイコロ切りしてトッピングしたちらし寿司です。

同じちらし寿司でも具材の切り方を変えるとまた違った雰囲気になりますね。出汁巻卵は焼いた後にしっかり冷ましておくと切りやすくなります。盛り付けのポイントは、他の具材も形を揃えること!

上の写真はマグロときゅうりをトッピングしてみました。

刺身用のマグロは角切りにし、しょう油とみりんに漬け込んでおきます。きゅうりは皮のまま板ずりしてから角切りにしています。それぞれ同じ大きさに形を揃えてから、色のバランスをみながら盛り付けて仕上げましょう。

コロコロした具材はインパクトがあって具だくさんな感じになります。

パラパラ炒り卵をカップちらし寿司にトッピング!

最後は、炒り卵を使って1人分ずつグラスに盛り付けたカップちらし寿司です。

ふんわりパラパラの炒り卵は子ども達にも人気なので食が進みます。またスイーツのようなオシャレな仕上がりは女の子が思わず笑顔になりますよ。

炒り卵は焦がさないように手早く炒めて、半熟より少し固まったくらいで火を止め、後は余熱で火を通すようにして作ります。

ガラスやプラカップのように側面が見える透明なものを使用して、ご飯と具材を層にすることで美しく見えます。

盛り付け方ですが、まずはすし飯を入れてから途中でスライスしたきゅうりと炒り卵を並べ、再びすし飯を入れて最後に炒り卵と漬けマグロをケーキのようにトッピングして仕上げて作ります。ご飯を入れるときにギュッと押しながら入れるときれいな層になります。

錦糸卵、出汁巻卵、炒り卵と、いろいろな卵の焼き方で盛り付けを変えるちらし寿司をご紹介しました。

いつものちらし寿司も卵使いをひと工夫してトッピングの仕上げを変えるだけで、目新しいメニューを楽しむことができますので、ぜひ今年のひな祭りの参考にしてみてくださいね。