管理栄養士の安藤ゆりえです。メイン料理は決まっていても、副菜に困ることはありませんか? 今回は賞味期限が長く、家にストックしておけばすぐに使える「切干大根」を使って15分でできるサラダや和え物、スープを紹介します。戻すのに時間のかかるイメージの切干大根ですが、ぬるま湯やレンジを使った短時間で戻す方法もお伝えします。

切干大根のツナマヨサラダ

まず1品目は、缶詰も活用して非常食にも活用できるサラダです。マヨネーズの味つけでお子様にも好まれる一品ですよ。

【材料】(2人分)
切干大根(乾燥) 20g
ツナ(水煮)  60g
コーン 10g
マヨネーズ 大さじ1と1/2
塩コショウ 適量

【作り方】

  1. 切干大根は水でさっと洗う。
  2. ツナ(水煮)の汁ごと(1)の切干大根と合わせる。
  3. コーンとマヨネーズも加え混ぜて完成。

切干大根の韓国風ナムル

ごま油の風味で食がすすむ韓国風のナムルです。お弁当に入れても良いですよ。

【材料】(2人分)
切干大根(乾燥) 20g
乾燥わかめ 2g
ごま油 小さじ2
醤油 小さじ2
白いりごま 適量

【作り方】

  1. 切干大根とわかめを一緒に戻す。(時短な戻し方はあとで紹介しています)
  2. (1)の水気をしっかり絞る。
  3. ごま油と醤油をしっかり混ぜておき、(2)と合わせる。
  4. 器に盛り付け、白いりごまをかけて完成。

切干大根のトマトスープ

切干大根を戻さなくてもスープとして一緒に煮込むことで時短になります。大豆やトマト缶を使用するので栄養も満点です。

【材料】(2人分)
切干大根(乾燥) 20g
ベーコン 2枚
大豆(水煮) 50g
カットトマト缶 100g
水 300ml
コンソメ 1個(4.5g)
パセリ 適量

【作り方】

  1. 切干大根を水でさっと洗う。ベーコンを短冊切りにする。
  2. 鍋にベーコンを入れ中火で軽く焼き、パセリ以外の材料を入れ、中火で5分ほど煮込む。
  3. 器によそい、パセリをふって完成。

切り干し大根を時短で戻す方法

切り干し大根を使った料理を作るのにネックとなるのは、戻すのに時間がかかる点があるかと思います。短時間で戻す方法もあるのでその方法や切干大根を使った料理のポイントを3つお伝えします。

通常は水で戻しますが、長時間さらしてしまうと柔らかくて食べやすくはなりますが、切干大根の栄養も流れ出てしまうのでさらし過ぎには注意です。

<ぬるま湯で戻す>
通常、常温の水に漬けて15分ほどかけて戻す切干大根ですが、お湯を使えば短時間で戻せます。ボウルに切り干し大根を入れ、たっぷりの50℃くらいのお湯を注ぎ入れます。そうすると2〜3分で戻すことができます。

水で15分漬けて戻すよりもやや食感の残る仕上がりにはなるので、お子様に出す際には一度固さを確認してみてくださいね。

<電子レンジで戻す>
ぬるま湯がないという時には電子レンジで戻す方法も手軽です。耐熱容器に切干大根とたっぷりの水を注いで電子レンジ600Wで1分半かけます。

こちらも通常の戻し方と比べるとやや食感は残りますが、短時間で料理をしたい時のはオススメです。

<スープとして一緒に煮込む>
切り干し大根をさっと水洗いして、スープとして煮込めば戻す手間いらずです。沸騰してから3分ほどすれば食べられる柔らかさになっています。スープにも切干大根の栄養が溶け込んでいるので、栄養面でも一石二鳥です。

ストックに便利で栄養も摂れる

なかなか外出ができずお買い物にも行けない時や災害時、乾物である切干大根は賞味期限も長いのでストックしておくと重宝します。

水が貴重な災害時は、さっと洗って放置しておくかツナの水煮缶の水分で戻すこともできます。野菜不足になりがちな災害時にはとても役立つ食材です。災害時でもいつも食べ慣れた食材を食べられると安心しますよね。

また、普段時間のない時もご紹介したレシピのように時短で副菜をプラスすることもできますし、カルシウムや食物繊維が豊富なので家族みんなの健康のため定期的に登場させると良い食材でもあります。切干大根はやや噛み応えもある食材でもあるので、お子様にもよく噛むトレーニングにも良いですよ。

さいごに

ストック食材としておおいに活用したい切干大根。栄養価も高く、噛み応えもあるので満足感のアップにも嬉しい食材です。煮物だけでなくサラダやスープにも活用してバリエーション豊かな食卓にしていきましょう。