コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探っていきます!

★類似点・相違点のポイント★

美容や健康面で話題の【ハイカカオチョコレート】。
各社特色ある製品で火花を散らす---今回はカカオ分70%台の無垢タイプで比較し、消費者の意見をまとめてみました!!

エントリー1:
不二家「ルック・カレ〈カカオ70〉」
▽発売日=9月20日、全国▽内容量=57g▽価格=OP
▽商品特徴=新「ルック・カレ」シリーズ。カカオ分70%ながら、マイルドで食べやすいビターチョコレート。1箱にカカオポリフェノール 1128mgを含有。

エントリー2:
明治「明治 ザ・チョコレート〈力強い深みコンフォートビター〉」
〉」▽発売日=9月27日、全国▽内容量=50g▽価格=220円(税別)
▽商品特徴=「明治 ザ・チョコレート」シリーズ。カカオ分70%。力強いカカオ感とナッツのような香ばしさをもつベネズエラ産のカカオ豆を中心に使用。心地よい苦みとコク深さを引き出した。

エントリー3:
森永製菓「ビフィズス菌チョコレート(70%)」
▽発売日=10月4日、全国▽内容量=10枚▽価格=270円(税込み)
▽商品特徴=カカオ分70%のチョコレートに生きた“ビフィズス菌BB536”を100億個(1箱当たり)配合。甘さを抑えめにし、苦味、渋味を取り除き、芳醇なカカオの香りと味が楽しめる口溶けなめらかなビターチョコ。

エントリー4:
ロッテ商事「スイーツデイズ おいしいハイカカオ74%〈エクアドル&ガーナ〉」
▽発売日=10月11日、全国▽内容量=55g▽価格=OP(参考価格230円税別)
▽商品特徴=「スイーツデイズ」シリーズの新アイテム。カカオ分74%。エクアドル産36%とガーナ産32%のカカオ豆を使用した二層構造。1箱当たりカカオポリフェノール1140mg入り。

比較してみて・・・・・・

試食前では、高級感や洗練さを感じさせる“黒地+金色”デザインの「スイーツデイズ おいしいハイカカオ74%〈エクアドル&ガーナ〉」(ロッテ商事)に票が集まりましたが、店頭でのインパクトからは「明治 ザ・チョコレート〈力強い深みコンフォートビター〉」(明治)も注目されました。

そして試食後は、苦味を感じる人の多かった「スイーツデイズ」以外はほぼ同点でしたが、その中でも「ルック・カレ〈カカオ70〉」(不二家)は、口当たりや口どけがよかった点において食べやすいという意見が多かったのです。また「明治 ザ・チョコレート」はチョコそのもののコクや香りにおいしさを感じる人が多く、新シリーズとしての意気込みは伝わったもよう。

今回のモニターの7割が、通常はミルクタイプを好む「ハイカカオ未喫食者」。これらの人々に、ハイカカオチョコ独特の苦味や酸味の緩和に“ナッツ”が有効かを確かめるために、“ナッツ入りハイカカオ”も食べてもらったところ、同じ70%でも食べやすいと好評。無垢タイプよりは購買層は広がるようでした。

ただしハイカカオアイテムが注目されているとはいえ、摂取量には気をつけたいものです。国民生活センターからはハイカカオの良しあしと業界・消費者へ要望・注意喚起もなされています。こうした点も留意しながら、メーカーさんには、どんどん新たな提案を行ってほしいものですね。

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