ラーメンの味といえば「味噌」「塩」「醤油」そして「とんこつ」が定番ですが、新しいテイストとしてジワジワと市民権を得はじめているのが「カレーラーメン」です。その発祥地は、新潟県三条市とも、北海道室蘭市とも、苫小牧市ともいわれ、はっきりしたことはわかっていません。
そもそもカレーと麺のコラボレーションは、カレー蕎麦、カレーうどんなどもあるくらいポピュラーですし、日清食品のカップヌードルのカレー味は1973年に発売されていることから、「カレーって、ご飯以外にも合うんじゃない?」というノリで、カレーに麺を入れてみたら意外と美味しかったという、自然発生的な起源ではないかと思います。

残りのカレーやレトルトで簡単に調理

カレーラーメンを作るのは簡単で、残ったカレーをカツオ出汁で薄めれば和風テイスト、コンソメなどをお湯に溶かして使えば洋風のテイストになります。レトルトカレーを使ってもOK。ジャワカレー、インドカレー、グリーンカレーなど数十種類も発売されているので、手軽に違う味が楽しめます。

今回はグリコの「カレー職人 中辛」を使ってカレーラーメンを作りました。作り方は超簡単。カレー用と麺を茹でるための鍋を、それぞれ用意します。カレー用の鍋にお湯を少々沸かせ、そこにカレーを投入。今回は「ヤマキ割烹白だし」を加えて和風テイストに仕上げ、甘さを増すために冷凍の刻み玉ねぎを大量に使用しました。

具が足りないと思うのなら、肉を足してもいいですし、シーフードミックスを投入すれば、簡単にシーフードカレーラーメンが完成します。カレーは味が濃いので、何を突っ込んでもおいしくいただくことができる究極の鍋料理です。クリエイティブな感覚で好みの味に仕上げましょう。

チーズをトッピングして洋風に

わずかな時間でカレーラーメンが完成しました。これだけでも十分美味しいですが、トッピングにも工夫したいところ。カレーまんにチーズが入っていたのにヒントを得て、とろけるチーズを入れてみました。

ちょっとだけでは変化は感じません。大量に入れると麺にチーズが絡んで、洋食風の食感になります。粉チーズを使うと、スープ(カレー)の味がマイルドになります。麺をカスタムするか、それともスープか。または両方を求めるか? チーズの種類や分量で異なるテイストに変わります。
洋風カレーラーメンの出来上がり。

キムチをトッピングして韓流に

もっとカレーを徹底的に国際的にしてしまいましょう。辛さを求めるのなら、豆板醤がベストマッチ。ピリリとした刺激がアクセントになり、シルクロードを旅しているような異文化の融合的なおいしさです。辛い食材の代表格であるキムチもよく合います。

韓流カレーラーメンの出来上がり。カレーの香辛料と、キムチのトウガラシや酸味が効いて、病みつきになりますよ。

カレーもラーメンも外国の食べ物が日本に浸透し、独自の進化を遂げました。そのため作り方も食べ方も自由。思いもよらぬ食材を使うことによって、これまで知らなかった至高の美味さを発見するかも知れませんよ。

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